表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/101

友人の家に遊びに行ったある日、話の流れで、

「好きな人っている?」

と聞かれた。私はいないよと、彼女のベッドの上で答えた。彼女の残り香が鼻腔をくすぐる。

彼女はなおも、いるのいないのと聞いてきたので、

「だから、いないってば」

と答えた。

本当は嘘である。

「うーん。それで納得しちゃろう!」

好きな人に嘘をつき続けるのは心苦しい。そんなことを思って、完全にベッドに横になる。寝るわけではないと断って、目をつぶる。

視界が無くなったことで、良く音が聞こえるようになる。窓の外の音に交じって、彼女の忍び足が聞こえていた。

「ドーン!」

急に衝撃が私に襲い、ベッドが軋む。目を見開けば、彼女が私に馬乗りになっていた。

少し痛いが、それよりも彼女の柔らかさが私には毒だった。

抗議の声を上げる間もなく、彼女が私の上で跳ねる。

「ほれほれー」

同じ女だというのに、彼女はやけに柔らかく思え、揺れるベッドから彼女の香りが立ち上る。

「痛いからやめて」

顔は赤くなっていないだろうか、普段道理の声が出せているだろうか。

すると

「嘘つきめ」

彼女が悪戯に笑う。バレバレだぞと、蠱惑的に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ