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声
この話は推敲しなかったから読みにくい希ガス
追記・6月10日更新分はPAWOO版の物
彼女の美しき嬌声が暗い部屋に響く。私がぬるりと舌を這わせたり、指で弾いたりすればそれは大きくなる。普段は透き通った美しい旋律を奏でるその声は、淫らに濡れていた。
「はぁ、少し休憩しましょう」
散々喘いだ彼女が水を飲み始める。ため息すら宝石の輝きを持ち、世界中の人々を魅了するこの声が、私は嫌いだった。
「もう、水くらいゆっくり飲ませてよ」
彼女の首に腕を回し、胸元に顔を埋める。この麗しい声が嗄れるほどに啼かせれば、そうしたら、私だけの彼女になってくれるのだろうか。
「今日は一段と強気じゃん」
どうしたの、と彼女が聞いてくる。それに私は答えることはできない。この、どす黒く醜い独占欲は、美しい彼女には見せられない。
何となく、私が触れているだけで彼女が穢れてしまう気さえした。
「寂しかったのかー?」
私の頭をなでる彼女の手が優しく、私は妙に惨めな気になる。
「好きって言って。私だけが好きって」
彼女の手が止まり、そのまま私を抱きしめてくる
「元気のない君は嫌いだなぁ」
そうは言われても、昏い心は湧き出すものだ
「まあ、そこを含めて好きだよ」
やはり、貧しさが勝る




