表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/101

柔らかい日が差し込む、行きつけの喫茶店。私は彼女に手を弄繰り回されていた。

十中八九指の太さの確認だろうそれを、空いた手でコーヒーを飲みながら見守る。

「えー、あなたは私間膜が、狭いですねぇ?楽器は何かなさってたんですか?」

何処かの刑事のまねをしながら指の根元を触られる。少しくすぐったい。

「ピアノしてたらそうなるね」

私の指はそれなりに長いが、彼女のそれも相当長い。彼女はヴァイオリンを弾く。

「あー、生命線も長いね」

次は手のひらを見るふり。

「100まで生きるつもりよ」

「あら、長生き」

彼女と目を合わせて、笑って見せる。

「他人事じゃないわよ」

「と、言いますと?」

「私に最期まで付き合いなさいよ」

その言葉に、彼女も笑って頷いてくれる。

私は、ここで隠し持っていたケースを取り出す。

「はい、指輪」

彼女が目を見開き、しばらくすると、呆れた顔になり、ムードがないなぁと少し笑って受け取ってくれる。

「何言ってるの、ムードは今から作るのよ」

立ち上がり、喫茶店の奥にあるピアノに座る。

「私達には指輪より、音楽でしょ?」

鍵盤を叩く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ