41/101
赤く
私の彼女は赤面症だ。何かあるとすぐに顔が赤くなる。
「私と付き合ってください」
告白の時も、顔が真っ赤で可愛かった。
「手、つなぎましょう」
手をつないだ時は、手まで真っ赤だった。
「好きです。愛してます」
初めてのキスの時は、心配になるくらい真っ赤になっていた。
「よろしく、お願いします」
セックスするわけでもないのに、同じ布団で寝た時は、目まで回していた。
「すごく良かった」
初めてした時は、枕に顔をうずめていたのでどうだったかは分からない。
「不束者ですがよろしくお願いします」
二人上京して、同棲した時は彼女の笑顔の方がまぶしかったのを覚えている。
「絶対に幸せにします。一緒に幸せになりましょう」
プロポーズの時は、薔薇よりも彼女の顔の方が赤かった。
「女同士だって幸せになれるんです!」
彼女が、厳しい私の親に啖呵を切った時も、半べそになりながらも言いきってくれた。うれしかった。
そして今は、白のドレスに、彼女の赤がよく映えていた。
「今、幸せ?」
私の目は、赤くなっていたと思う。




