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キスの日
キスの日の時に書いたもの
「そろそろ機嫌直してよォ」
ソファに寝転がり、頑として動こうとしない彼女がフンと一つ鼻を鳴らす。
切欠は些細な物だった。ちょっと太ったんじゃない、と私がうかつにも言ってしまった故の他愛のない喧嘩。だが、彼女は何を思ったか、寝たふりをするという行為で自らの憤りを表現している。
「ちゅーしてくれたら起きるかも」
何度かゆすり続けていれば、そう言いながら彼女が目を瞑ったまま少し唇を出す。本当、何に影響されたのやら。
ここで私はピン!ときた。悪戯しちゃろ、と。
彼女の服を少しまくり、美しくくびれた腹を出させる。
「ン!?」
そして、へそのあたりにキスをする。
「へ、ヘンタイ!」
服を下げようと体を浮かす彼女を無視し、へそに舌を這わせる。その間、頭に軽い衝撃が何度も連続する。
「そのヘンタイのお姫様は、へそへのキスで起きるのでございますのね」
私だって、ちょっと彼女の態度にイラっとしてたのだ。このくらいの児戯は許してほしい。
「もー!キライ!」
今日一番の衝撃が頭を襲った。
その後、喧嘩は三日ほど続き、私はちょっと高いケーキで許してもらった。




