表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/101

回送電車を幾本も見送る、夜の跨線橋。私はそこに呼び出されていた。呼び出したのは、やけに長いコートを着た妙齢の女。

「絵はどこ?」

窓のない柵によりかかる彼女は、希代の大怪盗。

「来て早々にそれはムードがないね」

彼女を睨みつけるも、意に介されない

「私はねぇ。飽きたのよ」

それどころか、急に彼女が語りだす

「モノ盗っても、ワンパターンで」

柵から離れ、こちらに近寄ってくる

「そこで私は考えた、次に奪うものを」

私は、背中に隠している手錠を確認する

「奪って、私が死ねば、一生取り返せないもの、なーんだ?」

顔を覗き込んで、彼女が子供っぽく笑う

「そんなの――」

知るかと、言おうとした唇を、ふさがれる。

そして、一瞬の思考の空白を突かれ、彼女が離れる

「で、私が死ぬと」

異常なほどの機敏さで、彼女が柵の上に飛び乗る

「ま、待て!」

「待てなーい」

柵の上で、優雅に一回りして、彼女が飛び降りる。

電車の音は聞こえている!急いで下を覗き込むも、すでに彼女は見えず。

後日、少量の血痕しか見つけられなかった


私はそれきり、彼女のことばかり考えるようになってしまった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ