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五秒後

「誰でもいいから付き合いたい」

下校中の河川敷、友人がそのようなことを夕日に叫ぶ

「誰でも?」

「誰でも!」

キメ顔でポーズをとる彼女

「老人でも?」

「そ、それはちょっと」

両の手を振ってさも嫌という顔

「子供は?」

「うーん」

腕を組んで唸り、ない!と拳を天に掲げる

「女の子は?」

「中々質問をするねぇワトスン君」

格好つけて、あるはずのない帽子のつばを押し上げる動作をする。そして、まあ悪くはないかな、と言う。

「じゃあ……」

足が止まる

「じゃあ?」

足が止まった私を、彼女が振り返る。

私は、口を開けたり閉じたりしてしまう。

言え!

言うんだ!

「どうし――」

「私は!」

思ったより大きな声になってしまう

「私はどう?」

手が震えている気がした。声も震えていたと思う。真っすぐ立っている気がしない

「え?ええと」

戸惑う表情が見えた。

駄目だ、ダメだ、これは駄目だ

「ごめん。なんでもない。忘れて、今のは忘れて」

私は、彼女がいる方向とは逆に向かって走――

「待ちたまえよワトスン君」

腕を掴まれて、振り向かされる。

彼女の整った顔がやけに近く見え、

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