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お腹が痛い
勤めている事務所に行けば、上司が首をつっていた。思考が停止するものの、その上司の声が響く。
「君にフラれてしまったから、首をつってしまったんだぞ」
顔を俯かせて、顎も動いていないが、彼女は腹話術が得意だ。
「元気そうじゃありませんか」
冗談を言えているのだ、元気に違いない。きっと
「いいや、お腹が痛い」
彼女の宙ぶらりんのスカートの端を持ち、めくり上げる。生理ではなさそうだ。
「きゃあ、恥ずかしいわ」
薄いピンクのパンツを下してみる
「エッチ―」
一片の隙もなく剃毛されている
「酔い任せに押し倒して、告白する人ですからねー。これくらいはされて当然でしょう」
昨日の晩の事である
「ちゃんと真面目に告白してくれたら、考えましたのに」
彼女がピクリと反応する
「ホント?」
パンツをスカートを戻し離れる
「本当ですよ。まあ、死んでしまったのでもう関係のない話ですが」
「い、生き返るー」
顔を上げて手足をバタつかせる彼女は少し目が腫れていた
「素直が一番なんですよ、何事も」
そう言って仕事に取り掛かる
「お、降ろして」
「反省してください」
多少なりとも心配させた罰だ




