12/101
ソラ
宇宙空間、それは人が生きられない極地。そんな場所で私は、相棒と共に宇宙服を着て作業をしていた。
今日は作業を終えれば、数分だけ自由時間を与えられる手筈となっていた。私がここである計画を実行するために。
やがて作業が終わり、その時がやってくる。
「やあやあお嬢さん。ちょっとお話、しませんか」
無線でそう呼びかける。
「なによ急に改まって」
宇宙服のサンバイザーを上げて、友人と二人顔を合わせれば、私はゆっくりと跪く姿勢を取る。そして、言葉を紡ぐ。
それは、プロポーズの言葉。
「貴方の瞳は天より青く、また心は日より暖かい。私は、貴方に恋し、愛しました」
ここで無線を切る。そして、相手に近づきヘルメットを触れ合わせる。こうすれば宇宙でも直接声が届く。
ヘルメット越しの恋人は、目を見開き、驚いていた。
そして、直接言いたかった台詞を言う。
「君の瞳に祝福を、愛とは後悔しない事ゆえに」
女性同士でも、国が異なっても、私達の愛は本物なのだ。ポケットから青い星の名を冠した花を取り出す。
「私と結婚してください」
果たして花は、手を渡る。
見える妻の笑顔は、太陽よりまぶしかった




