プロローグ的な
婚期を逃した歴女が、戦国時代の城址巡り旅行先で事故で死んで転生。何故か乙女ゲーム的なイケメン第二王子シャアに生まれ変わっていた。
しかし、前世知識思い出したのは、婚約破棄したら何故か王位継承権剥奪され。
すっかり庶民落ちしちまった後だった。
アホの元王子時代はもう置いといて、俺これからどうなるんだ?
シャアの受難が始まる。
そりゃあさ、俺も調子こいてたと思うぜ?
側室腹とは言え第二王子。
チヤホヤされて、周囲は甘やかすばかり。
でもどんなに甘やかされても。
両親に愛されても。
俺は皇太子にはなれない、王位継承者のスペアなんだと思い込んだ。
パーティーや社交の場での口さがない大人達の派閥争いの悪口は、小声でもさ、やっぱり子供には降り積もるぬかるんだ雪の足場か、安定しない砂漠みたいにキツかったんだ。
だから、王妃や皇太子陣営とは妙にギクシャクしてた。
お互い悪く無くても腫れ物扱いって奴さ。
父王は、王妃より側妃の俺の母を溺愛してたからね。
せめてのも救いは、派閥と違い何故か王妃も側妃も仲良い位か?
まあ、仲悪かったら俺も母も殺されてたろうけどな。
でもさ、少しやさぐれた気持ちと、出来の良い兄の皇太子や、俺の完璧超人な婚約者のご令嬢との比較。
理不尽で悔しくて、でも顔には出せなくて。
色々降り積もったんだよ。
とても平凡だった前世知識思い出した今なら分かるんだ。
俺は隙だらけでワガママな糞餓鬼だった。
だからなるようになっちまったんだよ。
まるで悪役令嬢や悪役令息みたいに庶民落ちしちまったんだ。
ちょっと息抜き、件、リハビリです。
連載滞っているのでリハビリ兼ねて感取り戻しですかね。
今回は、前世持ちの庶民落ちした元王子様の話です。
先に
思いついたのは、婚約破棄した完璧超人令嬢からでしたが。
何か元王子の方が、ネタ的には面白いかなぁと。
元歴女にしたのは、忍者スキーのアレクとは別のアプローチしようかなと。
それではまた