?プロローグ?
やけに澄んだ青空は宙を舞う蝶の白を映えさせ。
やけに眠気を誘う太陽は今、僕の真上で浮かんでる。
そんな浮かれてしまうような春の日の午後12時ちょうど、僕は広い……ひろいひろい野原でお昼ご飯のカップ麺を食べ終わった。
食べ終わってしまった……、ああ、現状がいまいち脳に入ってこない。
僕はさっきまで My ホームでパソコンしてカップ麺を食い漁ってた。なのになんで野原にワープしてるんだろう。
この不思議の一言で表すに限る現象を誰かに聞こうにも周りに人などいない、居るのは僕(城野 努)と真っ白な蝶あとは雑草だけ。
「夢……じゃないな」
ためしに頬をつねってみたが痛いだけであった……このカップ麺のゴミどうしよう。
「誰か誰かー! 助けてー!!!」
叫んでみる、が応答なんてない。こんなところに一人なんて超 ベリーバッドである。
辺りを見渡してもとくに何も無いし、こうしていても仕方が無いのでここら一帯を歩くことにしたのだが見れば見るほど本当に何も無いなぁここー。
僕は一息つくと緑色の絨毯を思うままに歩くことにした。
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多分、5時間あるいは7時間、時計なんて無いから空に昇るお日様を見るしかないのだけど。さっきまで真上にあった太陽が沈みかけてるから、もう何時間もたったのであろう。
足はもうヘトヘトで歩きつづけている今でも悲鳴をあげている。
ただ、これだけ歩いてもこの広すぎる野原は終わらない。他に生き物は見つけられないし、歩き回って得られた情報は2つだけ。
まぁ1つはこの野原が広すぎるって言うことなんだけど、もう1つはココが地球ではないってことだ。
「こ、こんな変なこと地球で日常生活であるわけないだろっ。やっぱり異世界っ……てやつなのかな、神様ー! 仏様ー? 誰か答えろーーーー!」
__音は何もかえってこない、さっきから聞こえる風の音、草の音だけが相変わらず耳に残ってそれが段々とイラつきに変わってくる。
夢であってほしい、幻覚であってくれ。せめて凶暴なモンスターが目の前にいたらまだいいのに。
知らない世界に一人だという事実が静かに冷たい恐怖を生み出してくる。
その恐怖に彼がとらわれようとした時。
目の前にやわらかい橙の灯りがうつりこんだ。
・・・文章力はドブにおとしました、百々目鬼です。
これからよろしくお願いします。