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200字小説・300字小説

作者: 柿原 凛

 今年のでいごは満開だった。

 そういえば、この濃い朱色を摘んでは口に咥え、彼と口紅ごっこしてたっけ。でもその数日後、彼は急に引越して行った。そんな彼が島に戻ってくると知った時、どれだけ嬉しかったか。また彼に会えると思うだけで、どれだけ仕事に精が出たか。そして仕事場に彼が脚を運んできた時、どれだけ切なかったか。

 そんな私は今、彼の元へと嫁いでいくお嫁さんの口紅を塗っている。でいごの花言葉も噛み締めながら。

花言葉は「夢」「童心」。

沖縄の県花であるでいごの満開は古来から台風の当たり年として知られ、不吉の象徴だそうです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 短い文章の中でも、過去と今、そして未来を感じさせる文章構成がすばらしかったです。 うちに秘められたメッセージと関連させた花言葉、彼女の気持ちとリンクしていて、非常にレベルの高い作品だったと思…
[良い点] 物語の構成がうまいです(●´ω`●)短編集出して欲しいです(*´▽`*) [気になる点] 無しです(○´∀`○)短編なので読みやすかったです( ´艸`)
[一言] お久しぶりです! その節はコメントありがとうございました! すんご~く深イイ話でした! 主人公さん、ハッピーエンドで良かったです。でいごの存在がこれまた良いですね。結婚後の生活まで暗示して…
2012/02/27 13:41 退会済み
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