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トリップしてきた元賢者は推し活に忙しい〜魔法提供は我が最推しへの貢物也〜  作者: 櫛田こころ


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第33話 そもそもの元賢者とは

 コラボカフェでも賑やかな場所だと思っていたのに、『ゲーセン』って場所はそれ以上に賑やかというか『派手さが大きい』場所だと認識した。音がガヤガヤ以上に凄いし、色使いが凄い。


 今日はアツシが『スカベンジャー・クロニクル』の景品が多い場所だからって言ってたけど、異世界には娯楽にあふれたところが多過ぎる。家だけはアツシとかの市民は『シンプル』って言ってたのに、ほかの裕福な民は豪勢に過ごしているのもいるらしい。それに、異世界であれ僕も該当するらしいけど……。



「十万、二十万をぽんぽん出せる老後の生活って……介護無しに過ごさせる弟子っておかしくないか?」

「いや、それは僕が希望を出したからで……」

「は?」



 ゲーセンに入る前に資金をアツシに渡そうとしたら、僕の予算がまるっと出せる理由を話すことになっちゃった。ゲーセンには一瞬入ったけど、財布をちゃんと買おうと言われてブティックとやらに連れて行かれました……。


 ちゃんとした革製品を買うのもだけど、大きい買い物をしたのは久しぶりだなあ。普段は自分の魔法で色々しちゃうところなのに。



「弟子たちに頼んだんだ。僕がこれまで編み出した魔法とか魔導が悪事利用されないために……こっちの著作権ってやつだっけ?それの手数料みたいなのが定期的に資金として入る以外、のんびり過ごしたかったんだ。今まで多忙過ぎて、ゆっくり生活できてなかったのもあったし」

「……じゃあ、清潔面守ってれば。ユディさん、ただ少し丈夫じゃなかっただけじゃないか?」

「へ?」

「そうですわ。わたくしの……そう言うのを交換なさっても、そこまで虚弱などの波長も感じませんでしたもの」

「え、じゃあ僕……」

「旦那はちょっと過労な以外、健康体だってことじゃ?」

「だよな。通りで実習のときに見た患者より丈夫だと思ったぜ」

「えぇえ??」



 ということで、健康面をもう一度やり直すのは後に置いておき。財布をちゃんと購入して、ゲーセンの軍資金を入れてから向かったんだけど。



「お、コラボ多いな?」

「いるいる!」

「多いですわね……」

「ここは……楽園?!」



 ぬいぐるみもだけど、フィギュアとやらでマリアーノちゃんがいっぱい居たんだよ!! 本物(?)は僕の横にいるけど、物質化したマリアーノちゃんたちがたくさんいるんだ!! 今日は痛バも活躍してくれるかもしれない。箱とかぬいぐるみとかたくさん入るくらい多いからね!!



「まずは、一万円を全部この両替機で百円玉にする。受け皿はこれ」



 両替機のやり方を教えてもらい、スーパーとかで使った銀貨じゃなくて『百円玉』がじゃらじゃらとたくさん入っていく。革袋に入れるあれとは違う重みだけど、入れ物もプラスチックとやらでなかなかに丈夫だ。


 皆それぞれその入れ物を持ち、ゲーセンの中を歩き回るんだけど……。



「これは、購入じゃないのかい?」

「少し違うんだよな。ゲーセンは『ゲームセンター』。つまり、ここで金払ってゲームをするんだ。ぬいとかフィギュアはそのための景品ってわけ」

「賭け事ではなく?」

「違う違う。普通に娯楽。カジノとかああいうのじゃなくて……くじ引きの延長みたい?だったか? 起源はよく知らねぇけど、日本の祭りだとそういう娯楽は昔からあったんだ。これは日常的なもん」

「へぇ。……じゃあ、やり方をちゃんとすれば景品がもらえる?」

「ざっくり言えば、そんな感じ。どのマリアーノでも狙いどころを間違えなきゃ取れる」

「おぉお!!」



 横にいるマリアーノちゃんをちらっと見たけど。昨夜の言いつけをちゃんと守ってくれているのか、特にここは言い出したりしない。僕の推し活には自分が最優先だから、次項は少し緩めてくれているのだろうか。



「基本は、クレーンってやつのゲームだけど。ぬい持ってないなら、こいつとかいいんじゃね?」



 と言って、アツシが選んでくれたのはくたくた加減が可愛いマリアーノちゃんのぬいぐるみだった!!

次回はまた明日〜

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