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トリップしてきた元賢者は推し活に忙しい〜魔法提供は我が最推しへの貢物也〜  作者: 櫛田こころ


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第26話 公共機関の差

 目的地に到着してからも、僕はちょっとぽや~としているのを止められなかった。



「……魔法のない発展でも、十分すごいよ~」



 もうこの言葉ばっかり。


 アツシの家の家具や家電とかにも十分驚いていたけど。先日の銭湯や今回のスタジオとかいう建物に行くまでの交通手段とやらが目を剝きたくなるくらい。


 馬車や飛行魔法なんて一切なくて、代わりに鉄の車とかいうものがあったり、汽車の最新型とでも言いたくなるような迷路の交通網だらけ。それを、アツシの案内抜きでだなんて無理だから……お金はさすがに払ったけど、チケットの買い方はちゃんと教わった。何回か使うだろうからと、チャージとかいう方法で使えるカードを発行したりと。


 見たことがない機械とやらも、何もかもがびっくり仰天で終わらないものの……今日の目的は何も進んでいないんだよね、これだけで。ただ、移動していただけだから。



「まあ、機械の発展し過ぎもあっけど。向こうは魔法かなんかで楽してたのか?」

「……いや、まあ。魔法陣で転移装置作ったりはしてたけど。こんなにも色々はないかな?」

「庶民にはお高いとか?」

「それは利用料を払えば」

「……じゃ、移動方法が違うだけじゃね?」

「……それでまとめないでほしいな。この感覚に慣れると向こうが不便に感じてしまうよ」

「そーゆーもんか。とりあえず、スタジオ行くか」

「そうですわね」

「おー、いこいこ」

「皆、僕を置いてかないで~」



 マリアーノちゃんまで、すぐに順応するのがすごいんだから! とにかく、本来の目的である『撮影会』のために準備するための『スタジオ』とやらに行くんだけど。外装は普通の部屋で、中にいろんな設備があるらしい。アツシに続いては入ったけど……ほとんどなんにもない広々とした部屋??


 奥の方には、きらきらしたグリーンの壁以外、なんかの機材とやらが置いてあるくらい??



「スタジオだから、着替え重視のスペースとか大きく確保する必要があるんだ。荷物は今日、ユディさんのおかげで見た目はコンパクトにしてきたけど」

「俺とマリアーノ、着替えた方がいい?」

「ナルが青で、マリアーノが黒」

「いいですわ」



 撮影会は今回がはじめてなのに、皆てきぱきと動いていく。マリアーノちゃんだけは、インナーを着てもらっているから……皆の前でちょっとだけ肌見せはしないといけない。でないと、着替えに手間取るからとアツシには再三なくらい説教されました。



「俺は結構本格的に撮るから、ユディさんは好きな角度で撮っていいよ」



 と言って渡してくれたのは、この前使ったデジカメ。スマホだと、容量とやらが限界来るだろうからとこっちを渡してくれたようだ。

次回はまた明日〜

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