表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トリップしてきた元賢者は推し活に忙しい〜魔法提供は我が最推しへの貢物也〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/37

第24話 お互いの生活水準を

 クローゼットの扉を叩いても、今日は返事がなかった。


 アツシの今日の用事は特に聞いていないし、入ってもいいか悩んだけど……マリアーノちゃんが扉に耳を当てたら、『あら』と声を出した。



「熟睡されてますわ」

「……どうしようか」

「食事はこちらでも保管してますから、そちらは問題ありませんけれど」



 どんな状態で寝ているかは、マリアーノちゃんの反応から察するに『致したあと』とやらだろう。度胸のある人間だったら、気にせずにズカズカ入り込むけど……僕にはそんなものありません。


 だけど、せっかく仲良くなってきたし、ナルディアの肉体について話し合ったかどうかの結果も聞きたい。それについて、僕で協力出来ることは元賢者としてもしてあげたいからね。


 なので。



「……おはよう」



 二人よりは大人の僕がしゃきっとしなくてどうする。一応声だけかけて扉を開ければ……。



「「くかー……」」



 と、マリアーノちゃんが言っていたように『熟睡』していた。あられもない格好……では意外となっておらず、服は寝巻きをちゃんと着てたよ。


 ただ、臭いだけはどうしようもないのでそのままだったけど。



「……これなら、僕とマリアーノちゃんで手分けしてお風呂の準備とかしようか?」

「はい。わたくしはゴミの片付けを致しますわ」



 昨日の晩に、お風呂の使い方を詳しく教わったり、例の入浴剤とやらの場所も教わった。この臭いだと寝ている二人も入った方がいいだろう。


 時計とやらを確認したら、『5:50』とはあったけど。日が出ているし、起きててもおかしくない時間帯だとは思うんだよね? 僕はこっちの識字にもうまく順応しているようだから、あの召喚扉を潜ると色々付与されているのかも。



 ピリリリリ。

 チャララン。



 お風呂の準備が出来た音のあとに、アツシの枕元から何かが鳴った。見てみると、アツシ専用のスマホが震えたり光ったりしている?? 何かのアラーム……と言うので、起きるために設定したのかな。


 くらい、昨日ほんの少し、ゲームで使わせてもらった知識を寄せ集めただけの予測だけど。



「……ぁ。……んー? 今風呂の音?? ナル、入れた??」

「おはよう、アツシ。それは僕だよ。向こうではまだお風呂作ってないから、調べるのも兼ねて借りたよ」

「ふぁ……。ユディさんか、おぁよ……。え? 早くね?」

「僕としては普通だけど?」

「……ま、いいや。ってなんかゴソゴソうるさいのは?」

「わたくしですわ。着替えられたのはいいですけれど。……ゴミはきちんとしてくださいまし。今日は燃えるゴミの日でしたか?」

「あ、うん。はい」

「……ふぇ、朝ぁ?」



 ナルディアも起きたので、交代でお風呂に入ろうにも……と。四人だと時間がかかるので、ホムンクルス側は元のねんどろいどでパートナーと入ることになり。


 先にアツシたちが入ったあとに、彼らがご飯を作ってくれることになったよ。僕らがゆっくり入れるようにだって。



『うふふ。向こうでお風呂……作りませんか? ご一緒にちゃんと入れるように』

「あ、うん。のぼせないように気をつけるけど」



 どっちが先に手を出してしまうか、とかあるけど。まあ、その時はその時でしかない。ただし、節度を持って行為については制限を設けようかな……。


 じゃないと、ゲーム以外のマリアーノちゃんとの推し活が出来ないしね! まだ具体的に写真撮影以外決めてないけど……。


次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ