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トリップしてきた元賢者は推し活に忙しい〜魔法提供は我が最推しへの貢物也〜  作者: 櫛田こころ


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第21話 元賢者、馴染むのも

「よし、アイテム集めた。次は索敵しつつも拠点へ帰還。採取、任務バトル繰り返して手持ち金とかアイテム集めれば簡単だね」

「……順応早いな。前から思ってたけど」

「ふふ。主さまは賢者ですもの。基礎能力が高いのですわ」

「け……って、魔法使いでも偉い人?!」

「篤嗣、聞いてなかったのか?」



 盤上の中側とは言え、如何に情報を駆使しながら『綺羅ガチャ』への素材を集めていくか。そして、最初に引いた『イバラキ』とやらはゲーム内での操作がそれなりに柔軟に動かせて楽しいときた。


 次のガチャへの、必要なアイテム数が到着したところで……僕はマリアーノちゃんに振り返った。予想してなかったのか、彼は赤い瞳を丸くしていたけれど。



「主さま?」

「次……次、君が出るかもしれないと御守りが欲しいんだ! 僕の手を握ってて!」

「まあ、そのように愛らしいことを。わたくしの手でしたらいくらでも」

「ありがとう!」



 空いている手を両手で包み込んでくれる柔らかさ!! ゲームだと全く相手に触れられないけど……これは、精霊ベースのホムンクルス化のお陰だからね!! 今からは、彼がゲーム内でも登場するかの賭け事に近いけど!!



「……ユディさん、ちょっと待った」



 さあ、引くぞ!と画面をタップしようとしたらアツシに待ったをかけられた!? なんか僕いけないことした?? 手繋いでいるだけだよね!!?



「……何かな」

「違う違う。Wi-Fi繋いでても、ピックアップじゃない提供割合にマリアーノがいるかどうかの確認。…………えーっと、こっちはいないからストーリーの綺羅ガチャならいた。こっちスライドしてなかったら、ただチケット無駄にするとこだった」

「…………それはありがとう」

「いいよ。賢者でも人間って言うの見れて面白いし」

「俺もー」



 たしかに、魔法使いとしては『賢者だった』称号とやらは持っていたけど。今はただの魔法使いおじさんだけだしね? 魔法はこっちでも使えるが、今遊んでいるゲームのスマホを壊したくないから使ってないだけ。


 そうすれば、僕もただの人間……たしかに、面白い関係性だ。とりあえず、ガチャのページとやらをめくって、アツシが確認していた情報を自分でも再確認。



「……十一連、やります!!」



 はっ、と掌底をするような気持ちで画面を指で弾き、演出とやらの画像が動いていく。マリアーノちゃんのランクはレア4とやららしいけど、出るか……出るか!!


 まだチュートリアルとやらを終わらせたあとの初ガチャってやつだから!! 出るかどうかわからないけど……マリアーノちゃんに握ってもらっている手が願掛けになると信じて!!



【まあ、わたくしが? 貴方様の手足となれるよう……努力致しますわ。こんな也ですが、男でしてよ?】



「「「一発で出た!!?」」」

「まあまあ」



 マリアーノちゃん以外声を張り上げてしまったけど……びっくりしたもんね!? いきなり最初に登場したんだから!! とりあえず、固定キャラにしたいところだったが『キー』とやらで出陣しようにもまだイバラキとのイベント任務をこなさないと使えないみたい。


 でも、一旦は目標達成したからほっと出来たよ……。

次回はまた明日〜

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