魔法をかけて

酒だって

俺は酒。１０年ものさ。人々を楽しませるために生み出された。主は俺に夢中。

だけど、オイラだって、酔って忘れたい日もある。俺も酒が呑めたら。どんな気持ちなんだろう？ああ、狂おしい。

……あれ？いい心持ちになってきたぞ？もしかしてこれが「酔う」ってやつなのか？だけどオイラは減ってない。

オイラがオイラを呑んだのか？

うーい！誰だかしんねーけど、素敵な魔法をありがとうよ。

これで明日から、また、人々の為に……為に……うーん、むにゃむにゃ。