表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同じ塾で隣の席の女の子が可愛い。  作者: raitiiii
中3の1学期
93/133

第93話 お家デートをしました。 ①

「お邪魔しまーす」


「どうぞ〜」


 鈴が靴を脱いでから玄関を上がる。


 ある日の休日。 俺の家に鈴が遊びに来た。


 所謂お家デートというやつだ。


 春休みにデートは2回したんだけど、今回のお家デートは初めてだ。


 鈴が俺の家に行きたいって言ったのが始まりだったりする。


「ささ、上がって上がって」


「う、うん!」


 鈴は緊張した表情で俺についてくる。


 そういう俺も緊張していて変な汗が出ていた。


 今の春名家には鈴と俺しかいない。


 母さんと父さんはドライブに出かけているのだ。


 帰る時間は聞いているから、それまでこの家で俺は鈴と2人っきり。


 最初は家に親がいるからお家デートは難しい、もしバレたら恥ずかしいって話したんだけど、鈴が『なら、お母さん達がいない日はダメ?』と、瞳をうるうるさせながら聞いてきたので、普段は聞かない両親の予定を聞いて、今日というお家デートにピッタリな日を探したのだ。


 いや〜なんとか怪しまれずに探すことができて良かった。


 母さんに追及された時、咄嗟に『ユウマ達が遊びに来るから』って言えたあの時の俺を褒めてあげたい。


「ここが俺の部屋だよ」


「お邪魔しまーす!!」


 鈴はそう言うと、部屋に入ってキョロキョロと辺りを見渡す。


 俺はそんな鈴をドアのところから見ていた。


 凄いな……いつもの部屋に鈴、いや、彼女が入るだけでこの部屋が異世界の様に感じる。


 俺の部屋なのに、なんだか入るのに躊躇してしまった。


「とりあえずそこに座ってよ。 俺は飲み物とお菓子持ってくるから」


 俺は鈴に机の近くにあるリクライニング座椅子に座る様に声を掛けて、冷蔵庫がある1階へと向かった。


 そして、お盆の上にお菓子と飲み物、コップを置いて部屋に戻ると、そこには目を見張る光景が広がっていた。


「す、鈴……?」


「いや、違うんだよ!? 決してエッチな本があったりしないかな〜って探していたわけではないんだよ!?」


「鈴……」


「ほ、本当だよ!?」


 ドアを開けるとそこには四つん這いになって、ベットの下に手を伸ばす鈴がいた。


 お尻をフリフリさせながら一生懸命手を伸ばしている。


 チェックのロングスカートがフリフリと揺れていて、床に押しつぶされた胸が形を変えていた。


 ……なにしてるんだ鈴。 その姿はあまりにもセンシティブすぎないか? 


「エッチな本なんて持ってないから」


「……本当?」


「本当本当」


 今時エッチな本を持ってる奴なんて少数派の筈だ。


 とりあえず俺の周りで持っているやつはいない。


 だから、探しても無駄だよ鈴。


「ちぇ〜漫画とかならよくあるパターンなのにぃ」


「漫画は漫画。 現実は現実だよ」


「やっぱりそうなのか〜」


 鈴は姿勢を直し、俺は机にお盆を置いてクッションへと座る。


 そして、コップに飲み物を注ぎ、お菓子の袋を開けてから、お家デートが始まったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ