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同じ塾で隣の席の女の子が可愛い。  作者: raitiiii
中2の2学期
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第58話 期末テストが近づいています。

「陸ー晩ご飯よー! 降りてきなさいー!」


「んーあとちょっとしたら行くわー」


「そう言って、ちょっとして来ること少ないじゃない!! 今日はあんたの好きなすき焼きなのに、母さんどうなっても知らないからね!」


「え、すき焼きなの? ならすぐに行くよ!」


 俺は動画を見ていたので、スマホを閉じる。


 そして、スマホをベットに放り投げてすぐに食卓へと向かった。


 やった! すき焼きなんて久しぶりだ。 嬉しいなぁ。


 あの甘い野菜と肉が最高に美味しいんだ。


 で、締めにうどん入れて卵を半熟にして食べるのが美味しい。


 むしろ、締めがメインなところあるよな。


「おー美味しそう!」


 俺が食卓に入るとグツグツ煮えている鍋が見えた。 少しして匂って来るのは甘い匂い。


 ん〜旨そう!


「お、珍しく陸が早く降りてきたな。 これもすき焼き効果か」


 父さんが新聞を見ながらそんなことを言う。


「すき焼き早く食べたいからね」


「いつもこれだけ早く降りてきてくれたら、母さん助かるんだけどねぇ」


「気をつけるよ」


「はい。 絶対気をつける気ないわね」


 俺は自分の椅子に座る。


 目の前には器とコップ、フォークが置かれていた。


 利き手を骨折し、捻挫したから、うまくご飯も掬えない。


 今は殆どフォークとスプーンで食べている。


 少し左手で食べるのが慣れたとはいえ、まだまだ不自由だ。


 時々、イライラしてフォークを折りたくなる。


「はい、じゃあいただきます」


「「いただきます」」


 家族全員で合掌をして、さっそく肉を食べ始めた。


 うん。 肉はすぐに刺さるから食べやすいな。 


 これが糸こんにゃくとかだと上手くいかないんだよな。


「そういえば、そろそろ期末テストだな。 陸、勉強してるかー?」


 俺がすき焼きを堪能していると、春菊を食べ終わった父さんが聞いてくる。


 俺は期末テストという単語を聞いて、せっかくの美味しいすき焼きに、少し手が伸びなくなってしまった。


「……ん、まぁ、ボチボチかな」


 俺は父さんと顔を合わさずに豆腐を食べる。


 実は期末テストの勉強はあまり進んでいない。


 体が思うように動かないストレスと、大事な時期に練習できない焦りで、やる気などがイマイチ湧かないのだ。


 なんとか机に向き合って勉強しようとしたけど、左手で歪な文字を書き出すと憂鬱な気持ちになる。


 それで気分転換にスマホで動画見たりするけど、スマホに表示されている時刻を見て、いつもなら自主練してるなとか思うと、やるせない気持ちになった。


 だから、俺は殆ど今は勉強ができていない。


「ふーん……まぁ、ボチボチ頑張りなさい」


 母さんはチラッと俺を見た後、すぐに自分の器に視線を戻して、父さんと話し始めた。


 俺は母さんに自分の思いや考えが見透かされている気がして、落ち着かなくなった。


 そこからは話すのもそこそこにして、逃げる様にすき焼きを食べ終わって、自分の部屋へと戻ったのだった。

すき焼きって美味しいですよね。

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