表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同じ塾で隣の席の女の子が可愛い。  作者: raitiiii
中2の2学期
52/133

第52話 文化祭。 ②

「よく名前を聞くメンバーが集まってんな」


「まぁね。 あ、これ1組〜6組男子までの回答からTOP10を作ったよ。 君たち7組が最後だから、これが終わったら集計に入る予定なんだ」


 ツバサの呟きを聞いて、田中が答える。


 俺たちが最後なのか。 どうなるかな?


「んじゃあ、決まった人から俺に教えてくれ。 聞かれたくない奴は俺の耳元で言うか、紙に書いて渡してくれ」


 俺たちは田中の指示通りにする。


 そして、全員の回答を集めることができた。


「よし。 これでオッケー! 今から集計するよ。 7組のみんなには特別に集計結果をこの場で発表するね!」


 俺たちはそれを聞いて各々空き教室で自由に過ごす。


 田中は床に紙を広げながら、電卓で集計していた。


「なぁ、みんなは誰に投票したんだ?」


 ユウマがみんなに聞く。 


 すると、みんな俺たちの周りに集まって各々投票した女の子の名前や、色々な願望を言っていた。


「俺は阿部に投票したぜ! あのフレンドリーさや、ボディタッチ多めで関わってくる感じがいいんだよなぁ〜」


「お、お前も阿部に投票したのか」


「ってことは、お前もなのかユウマ」


「まあな」


 へぇ〜ユウマは阿部さんに投票したのか。 


 そういえば前、"女子日"で誰と授業を受けたいか?みたいな話が出た時、阿部さんだったら嬉しいって言ってたっけ。


「僕は村上さんにしたよ。 あのクールな感じいいよね……」


「分かるわ。 でもさ、照れたときにあのクールな感じが崩れるのも良いよな」


「分かる! 分かるよ! ツバサ君!」


 ツバサは村上さんに投票したのか。 まぁ、前から村上さんが一番好みって言ってたしな。


「俺は近藤に投票したよ。 あのロリ巨乳な感じいいよな。 ミニスカメイド服着せてみたい」


「分かる! 分かるよ! ボクもそう思う!」


「……チアキもミニスカメイド服似合いそうだよな……」


「!?!?」


 チアキは近藤さんか。 チアキの好みでいったら、選ぶのも普通だよな。


 ……最近、チアキ女装ネタで弄られること増えたなぁ。


「俺は松田さんに投票したよ。 あの小動物みたいな感じで、笑顔が可愛いのがいいよね」


 俺がそう言うと、数人の男子が頷いてくれた。


 お、分かってくれる人がいるのは嬉しいな。


「分かるぞ陸。 そして、近藤と一緒に俺はミニスカメイド服を着てもらいたい」


 ある男子生徒がそう言うと、俺以外の松田派は肯く。


 ……ちょっと待て。


「松田さんにミニスカメイド服を着てもらいたいことには賛成するよ。 でも、それ以上に松田さんはロングスカートメイド服の方が似合うと思うんだ」


「ほぅ……」


「考えてみてよ。 天使爛漫で笑顔が似合う松田さんが敢えて、落ち着きがあるメイド服を着ている姿を」


「ほぅほぅ」


「そして、お淑やかにスカートの端を摘みながら『お帰りなさいませ。ご主人様』と言う松田さんの姿を思い描いてくれ……くるもの、あるだろ?」


「……あり! 全然あり! 寧ろ良い!!」


 俺の意見を聞いて松田派の全員が俺に賛成してくれる。


 他の派閥の奴等も、俺に賛成してくれた。


「俺は、俺は!!! 松田さんにロングスカートメイド服を着てもらいたいんだ!!!」


 俺はみんなに熱い思いをぶつけた。


 それと同時に開かれる空き教室のドア。


 俺はドアの方を振り返る。


 そこには顔を真っ赤にした鈴と、ニコニコ笑っている近藤さんがいた。


 …………なぁぁぁんでぇぇえ鈴達がここにいるのぉぉぉぉ!?


「…………陸くんの変態!!」


 鈴は顔を真っ赤にさせて俺にそう言うと、ドアを閉めた。


 そして、聞こえてきたのは廊下を走っている鈴の足音と、それを追いかける近藤さんの足音だった。


「お、おい、陸大丈夫か……?」


 ユウマがオロオロしながら聞いてくる。


「一番最悪なパターンじゃん……しかも、今日塾がある日だろ? お前、大丈夫かよ」


 ツバサが哀れみの目で俺を見てくる。


「大丈夫、大丈夫だよ陸。 それに、なにかあってもボク達はついてるからさ! 大丈夫だよ!」


 チアキが必死に俺を励ましてくれる。


 他のクラスメイトも俺の肩を叩いたりして、慰めてくれた。


 しかし、俺の心の傷は癒されることはなかった。


「り、陸ー!!」


「春名しっかりしろぉ!」


「気を強く持てぇ!」


 みんなの声を聞きながら、俺はその場に崩れ落ちたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ