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同じ塾で隣の席の女の子が可愛い。  作者: raitiiii
中2の2学期
49/133

第49話 中間テストです。 筆箱を忘れました。 ピンチです。

「ない! ない! ない!?」


「どうした陸?」


 今日は中間テストの日だ。


 朝の会が終わり、俺は自分の鞄から筆箱を出そうとした。


 しかし、探しても探しても筆箱は見つからない。


 なんで!? 俺の筆箱どこいったんだ!?


 俺は探しながらも、最後にいつ筆箱を使ったか思い出す。


 確か昨日は自分の部屋で勉強して、筆箱を机の上に出したな。


 そして、朝教科書を机から取って鞄に入れたはずだ。


 その時、筆箱を俺はカバンに入れたっけ?


 ……ヤバイ。 入れた覚えがない。


 っということは、俺の筆箱は俺の部屋にあるのか!


「ヤバイ! 筆箱家に忘れた。 ユウマなんでもいいから貸してくれ!」


 俺はユウマに必死に頼む。


 すると、ユウマは小さいので良いならと言って小さな鉛筆を1本貸してくれた。


 ありがてぇ……あとは予備のシャーペンか鉛筆、消しゴムが必要だな。


 テストが始まるまで残り10分。


 この10分でなんとかかき集めてやる。


「ツバサ、筆箱忘れたんだ。 消しゴムかシャーペンを貸してくれない?」


「すまん。 俺も人に貸せるだけの量は持ってないんだ。 本当にすまん」


「いや、いいんだ。 ごめん。 時間取らせたね」


「陸。 ボクの小さな消しゴムでいいなら貸そうか?」


「本当!? チアキ恩に着るよ!!」


「別にいいよ〜」


 これで鉛筆1本と小さな消しゴム一個をゲット。


 一応これでテストに望めるけど、折れたらどうしようもない。


 もう一本欲しいな……!


「春名君筆箱忘れたんだって?」


 俺が誰なら貸してくれるだろうか考えていると、阿部さんが話しかけてきた。


「そうなんだよ。 ごめんけど、阿部さんシャーペンとか貸せる余裕ない?」


「うーん……貸してあげたい気持ちはあるけど、余裕はないかな。 ごめんね?」


「ううん。 こっちこそいきなりごめん」


 阿部さんはダメか。


 なら、誰に頼もうか。


 俺が悩んでいると、阿部さんが話しかけてきた。


「そういえば鈴ってこういう時、予備としてもう一つ筆箱を持ってくるようにしていたはずだよ。 今なら急げば借りられるんじゃない?」


「それ本当? ちょっと3組行ってくる!」


 俺は時計を見る。


 テスト開始まで残り5分ぐらいだ。


 ここから急いで松田さんにシャーペンとか借りてトイレに行ったら、テスト開始に間に合うな。


「ありがとう阿部さん!」


「どういたしまして〜」


 俺は席から立って大急ぎで3組へと向かう。


 そして、教室の後ろから3組へと入ったのだった。


 鈴はどこだ?……あ、いた! 近藤さんと一緒に勉強してる!


 俺は早足で2人の元へと向かう。


 すると、近藤さんが俺の存在に気づいた。


「?? どうしたの春名君? 3組に来るなんて珍しいね」


「え、本当だ陸くんだ! 珍しいねどうしたの?」


 俺は2人への挨拶をそこそこにして、本題へと入る。


 いつもならもうちょっと落ち着いて話せるけど、焦っていていつも通りにはいかなかった。


「筆箱忘れたんだ。 そしたら、阿部さんが鈴なら予備持ってるかもしれないって。 だから、予備あるなら貸してほしいんだ!」


 俺は頭を下げてお願いする。


 周りから注目を浴びているのが分かった。


 でも、そんなのは今はどうでもいい。


 とにかく書く物と消す物を借りないと!


「分かったよ。 じゃあ、この筆箱一式貸してあげるよ」


 鈴はカバンから質素な筆箱を取り出し、貸してくれた。


 机に置かれている可愛らしい筆箱とは全然違うから、本当に予備用の筆箱なんだろうな。


 でも、その筆箱が俺には輝いて見えるよ!


「ありがとう! お礼は絶対にするから!」


 俺は鈴にお礼を言って教室を出る。


 そして、教室に筆箱を置いてトイレに行ってからテストに臨むのだった。


後日、貸してくれたユウマとチアキにはジュースを、鈴にはお菓子をプレゼントした。


3人のおかげで無事テストを乗り越えることができ、遂に平均点が80点近くまで取れた。


ちなみに、鈴も平均点が70点を超えて、塾で北山先生に2人揃って褒められたのだった。

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