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同じ塾で隣の席の女の子が可愛い。  作者: raitiiii
中2の1学期
24/133

第24話 同じ塾で隣の席の女の子をデートに誘いました。

「春名くん凄いわ! 遂に平均点70点超えたのね!」


 期末試験が終わり、全教科のテストが返ってきたから、今日授業終わりに北山先生に報告した。


 俺が渡したテストを見た北山先生は大喜びだ。


 まぁ、今まで平均点60点超えたことなかった俺が、二回連続で成績残してたら先生冥利に尽きるか。


「春名くんも凄いけど、松田さんも凄いわ!  遂に平均点60点近くまで取れるようになったのね! 特に苦手だった社会と国語が伸びてきて……先生嬉しいわ!」


「えへへ…」


 松田さんは嬉しそうに笑う。


 どうやら松田さんも成績が伸びてきているみたいだ。


「二人とも頑張ったわね。 先生嬉しいから、次回のテストの時にお菓子あげるわ」


「えぇー! 良いんですか先生!? やったぁー!」


「ありがとうございます」


「ちなみに手作りよ」


「……マジっすか?」


 美人女子大生から手作りお菓子もらえるのか!?


 よっしゃー!!


「あはは、なんか春名くん嬉しそうね。 わたしのお菓子でそんなに喜んでもらえてるなら嬉しいわ」


「……そんなに表情にでてます?」


「今日1の笑顔よ」


 うわっなんか恥ずかしいな。


 俺は照れくさくて少し顔を横に向ける。


 なんで俺って手作りお菓子の時はこんなに表情に出やすいんだろ?


 ポーカーフェイス出来る様になりたいな。


「……なんか私の時よりも嬉しそうじゃない春名くん?」


「え、そ、そんなことないよ」


 俺が振り返ると、松田さんは唇を尖らせて少し不満そうな感じだった。


 ま、まずい! 何か言わないと!


 しかし、俺が何かを言う前に北山先生が松田さんに話しかけた。


「あら、松田さん春名くんに手作りお菓子渡したことあるの?」


「はい。 一回だけですけど」


「……あらあら。 青春ねぇ。 わたしもそんな青春もう一回送りたいわぁ」


 北山先生は笑いながら松田さんに話す。


 北山先生だって若いし美人だから、まだまだ青春はできると思うんだけど……ん? なんか二人とも顔を近づけて小声で話し始めたな。


 俺からだとなにも聞こえないな。


 まぁ、女性同士で話したいことがあるんだろう。


 俺は聞かずに帰りの準備と気持ちの準備しておくか。


「べ、別にそういう感じではないですからね!」


「うふふ。 大丈夫よ。 先生は分かってるから」


「ほ、本当に分かってます?」


「分かってるわよ。 でも、少し長くて色々経験してきた先生から一つ言わせてもらうわね」


「……はい」


「どういう感じになるかは分からないけど、後悔のないようにするのよ」


「……はい」


「あと、そういうドキドキワクワク時期が一番楽しいわ」


「……先生二つ言ってますけど」


「あら、本当だわ。 でも、別にいいじゃない。 女は恋バナが大好きなんだから。 松田さんだって好きでしょ」


「……まあ、好きですけど……」


 ……?? 話終わったのかな??


 二人とも顔の距離が離れたけど。


 あれ、松田さんなんで顔を赤くしてるんだろう?


 そして、北山先生はなんで満面の笑みなんだ? 心なしか肌がいつもより艶々しているような気がする。


「さ、さぁ春名くん帰ろうよ!」


「え、あ、うん。 分かったよ。 北山先生さようなら」


「はいはいさようなら〜」


 北山先生はヒラヒラと手を振って俺たちに別れを告げる。


 なんか楽しそうだな。


 俺たちは靴を履いて塾から出て、駐輪場へと向かった。


 外に出ると夏特有の暑さと、虫の音色が聞こえてきた。


「もう北山先生ったら!」


「なに話してたのか聞いていい感じ?」


「駄目! 内緒!」


 松田さんは胸の前で小さく✖︎マークを作る。


 内緒なら仕方ないか。


 …………さて、後は帰るだけになったぞ俺。


 周りには誰もいない。 気持ちの準備も出来た。 今、夏休みにデ、デートに誘う絶好のチャンスだ。


 ちゃんと直接デートに誘うんだ! 勇気を出せ!


「あ、あのさ! 松田さんって夏休み暇だったりする!?」


「え! 暇な時は勿論あるけど……」


「だったらさ! 夏休み入って最初の土曜日、一緒に遊びに行かない!? ふ、二人でさ!!」


 い、言ってやったぞ俺! なんか涙出そうだけど、返事聞くまでは我慢しろ俺!


「……うん! 一緒に遊びに行こっか! ふ、二人でね……」


 松田さんは少し顔を赤くしながら了解してくれた。


 最後の方は声が小さくて聞こえにくかったけど、ちゃんと二人で遊ぶって俺の耳には聞こえたぞ。


 ……よっしゃぁぁぁ!!


 デート誘えたぞぉぉぉぉ!!


「じゃ、じゃあ詳しいことはまた連絡するね」


「うん……」


「じゃ、じゃあ帰ろうか」


「うん……」


 俺たちは自転車を漕いでそれぞれの家へと向かう。


 今日は珍しく、自転車を漕ぐ音しか聞こえなかった。

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