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同じ塾で隣の席の女の子が可愛い。  作者: raitiiii
中3の1学期
101/133

第101話 陸上部の顧問に呼び出されました。

「失礼します」


「おー春名悪いなぁ。 わざわざ来てもらって」


「いえ、全然大丈夫っすよ」


 ある日の昼休み。


 俺は陸上部の顧問に職員室へと呼び出されていた。


 どうやら大切な話があるらしい。 一体なんなんだろう?


「とりあえず、ここだと周りの目が気になるから、別の部屋に行くか」


「あ、はい、分かりました」


 俺は顧問に着いて行って職員室を出て、空き教室へと入る。


 そして、席に座るように促されたので座った。


 俺の目の前には顧問がいる。 空き教室に2人っきり。


 ヤバい。 ドキドキしてきた。 俺なにかやったかな? 怒られないよな?


 俺はハラハラしながら目の前に座る顧問を見る。


 怖くてなかなから顔を見ることができなかった。


「とりあえず、県大会お疲れ様。 良い走りだったな」


「あ、はい、どうも」


 あの大会から2週間後に県大会が行われた。


 プロのスポーツチームが使うような立派なグラウンドで大会が開かれ、各地区の猛者達が集まった。


 うちの中学からは100メートル競走でツバサが、砲丸投げで2年の男の後輩、走り幅跳びで2年の女の後輩、5000メートル競走で俺が選ばれた。


 顧問の車に揺られて会場へと向かい、いつもとは違う新しいグラウンドにドキドキワクワクしていると、大会が始まった。


 結果は全員県大会を突破することはできず、次のスタージへと進むことはできなかった。


 でも、県大会に出たことで自信になったし、県大会を突破するにはどれくらいの実力が必要なのかが分かった。


 俺は5000メートル競走で2グループ中、1グループ目の真ん中の方からスタートだった。


 どうやら俺が所属している地区は、県内でも結構レベルが高い地区だったようだ。


 実際に走ってみると1グループ目の35人中、19位だった。


 次のステージに進めるのは上位7人ぐらいだから、まだまだ実力を上げないといけないな。


「さて、今日お前に話したいのはな。 実はお前を欲しいって言っている高校が1つだけあるんだ」


「………………え、本当ですか!?」


「本当本当」


 俺はあまりのビックニュースに驚いてしまう。


 確かに県大会に出場はしたけど、あまり良い成績を残せなかった。


 なのに、俺を欲しいって言っている高校があるだって!?


「お前の進路候補の1つに□□高校あるだろ? そこの陸上部の監督がお前を欲しいって言ってるんだ」


「マジっすか!? そこ、今のところ俺の第1志望っすよ!?」


「知ってる知ってる。 あの高校実は今年から陸上に力を入れるみたいでな、良い選手を集めようとしてるんだよ」


「そうなんですね……」


「まぁ、実績があんまりないから学費免除の推薦とか、陸上特待生の枠とかはないんだけど、もし□□高校に来てくれるなら、普通の受験生より合格はしやすくなるらしいぞ」


「マジっすか!?」


 いや、普通の受験生より合格しやすくなるだけで十分嬉しいんだけど!


「実はな。 お前のことは□□高校の監督、結構見てたらしいんだよ」


「え、なんでですか?」


「まぁ、昔から付き合いがある俺が推してたっうーのもあるけど、メキメキお前実力を上げていってるだろ? だから、将来性とかに期待してるんだと」


「ま、マジっすか……先生俺を推しててくれてありがとうございます!!」


 え、嬉しいんだけど。 スカウトされるだけで嬉しいのに、見てくれてたなんて嬉しすぎるんだけど!!


「まぁ、お金のこととかもあるからすぐに決めるのは難しいと思うけど、そういう話があったってことは頭に入れておいてくれ。 で、親御さんと話して、□□高校を受験するってなったら、俺にも教えてくれ。 あちら側に連絡するから」


「わ、分かりました!」


「じゃあ、話はこれでお終いだ。 お疲れさん」


「ありがとうございました!」


 俺は顧問に頭を下げてから部屋を出る。


 まじかまじかまじか! こんな話ある!?


 上手くいきすぎじゃない!?


 俺はあまりの出来事に思わず笑みを浮かべてしまう。


 とりあえず帰ったら母さん達に相談しよう。


 俺はウキウキで廊下を歩いて、自分の教室へと戻ったのだった。

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