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1話どすえ~

朝日が差す部屋で

俺はうっとりと競売で購入したラッセンの絵画を眺めていた

都心にあるはずの俺の部屋

だが港町の海岸沿いにでもいるような気分だ

あーなんて優雅な朝なんだ

この部屋の

この海の王は俺だ

俺様が王なんだ!!!

海賊王に俺はなる!!!!


だが、気分良く洗面所に向かう途中現実に引き戻された


「あら、ずいぶん遅い目覚めじゃない、今日の弁当間に合うんでしょうね?」


美しい長髪の黒髪を靡かせて

すました顔で俺の同居人かつ専属メイド"北条澄香"は俺を見つめる

そのガラス玉のように澄んだ瞳で…


俺は適当に会釈して歯を磨きはじめる

おいおい、あいつメイドなんだよな、弁当作りだのなんだのってあいつの仕事なんじゃ…


「ま・だ・か・し・ら?」

「はい!!ただいま!!!」


圧に屈した俺は急いで弁当の支度を始める、ご主人様の肩身は意外と狭い…

あいつ、朝と夜は作ってくれるんだが

昼の弁当だけはいつからか俺の仕事になってしまった、何でだよ!

まったく、ウチのメイドはご主人様を敬わない…


さて、ここで自己紹介をしよう

俺は本田楽、父は社長、母は女優という

華麗なる一族に生まれし一人っ子

今は都内にある某進学校に通ってる

もれなく下宿生活中さ!


俺ってばチートとか無くても昔から完璧で

ルックスは高身長のイケメン

成績だってずっと学年一位をキープしてる

え?体育?なにそれ美味しいの?


だか一度もモテたことがない!!!!


何故だ!?

だっておかしいだろ?

実家金持ち、成績優秀のイケメンなんて

誰が放って置くんだ?普通

由々しき事態!!!楽のここ空いてますよ!!!


この事態を解決すべく、俺はこの春から

モテる男の代名詞である特命係長を参考に

髪を伸ばして、眼鏡を掛けることにしたのだが…


「プププッ 今日もよく似合っておりますわよご主人様w」

この様に、全く雇い主を敬う気のないメイド様に馬鹿にされてしまっている有様

だが、俺は信じている!この髪型でモテまくれることを!!!!

いつか、お前を見返してやるからな!!!





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