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柿のいろ

作者: 柿じゃ渇きは潤わん


 まっ赤に熟れた柿の実のようなこの倦怠感をひと言で表すとしたら、“孤独”という表現が適しているのだろうと思う。

 それはある種言い訳のような言葉で、──

 かたいアスファルトの上に意識を置いて、低く遠くつづいていくれた雑音を耳へ流込む……。

 ── 赤面するほど撥ねつけて、このなんとも言えない嫌な気分を、私自身に説明するのだろう。











  * 以下、おまけの詩 *



 赤く見えるものは、受けた光の中から赤色を反射し、他の色を吸収しているのだという話を聞いた。

 周りから見えている自分というのは、自分にとっては嫌な部分ばかりなのかもしれない。

 好ましく思うものは、自分の内側に入れてしまいたいですからね。


 私が人間のかたちをして歩いているのは人間が嫌いだからなんだな。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 世の中が先進化するにつれて、人が好かれる理由が、狭まってきている気がします。 逆に、嫌いになる理由は、些細な部分にまで広がっています。 一方で、ボブ・ディランは、「人を愛そうと努力した…
[良い点] ミザントロープ。 誰も手にしない渋柿の最後の一つが枝に震えるように、寒いじゃないですか。 どうしてくれるんですか! ついでにべちゃっと潰れて戻って来れなくなりそうです。 自分を言い当てられ…
[一言] えっ、酸っぱい大将さまは人間嫌いだったの!? とそこに一瞬びっくりしました。 しかし、それは人間の形してる人には皆言えることかもしれませんね。程度の差はあれ、そういう部分は誰しもあるのだろ…
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