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空っぽに  作者: ぴ。
2/6

02.ファーストフード店にて

 「なんで連れて来たんだよ。さっきから何もしゃべらないじゃん」ミドリが不満をもらす。

 「少しずつだよ。慣れてくれば喋ってくれるよ」

 「別に喋ってほしいわけじゃないけど」

 2人がアズサを見ると、こちらを気にする様子もなく黙々とハンバーガーとポテトを食べていた。

 ミドリがわざとらしく溜息をつく。

 アズサは手を止め、顔を上げた。

 ミドリは少し驚いて目を丸くする。

 アズサはミドリとハルを一瞥するとすぐに食事を再開した。

 ミドリはまた溜息をつきハルを見て肩をすくめた。

 ハルは苦笑いを浮かべた。

 「アズサはハンバーガー好きなんだね」

 アズサは食べながら頷く。

 ミドリはチラッとハルを見る。

 「俺も好き。野菜がいっぱい入ってるやつが1番好きかな。アズサは?」

 「……チーズバーガー」

 普通だな、と呟くミドリの横腹に間髪を入れずに肘打ちが入る。

 ミドリは悪態をつきながらハルを睨んだ。

 アズサは食べながら2人を見る。

 「何で俺に構うの?」

 「別にお前にかま…」肘打ちが入る。

 「アズサと友達になりたいからだよ。ダメかな?」

 「……」アズサは目線を落としたまま食べ続ける。

 ミドリが何かを言いかけたがハルがそれを遮る。

 「別にいいけど」

 「別に…⁉︎」ミドリは言いかけて苦痛に顔を歪ませた。

 テーブルの下でハルがミドリの腿を思い切りつねっていた。

 「ありがとう。これからよろしくね。アズサ」

 アズサは小さく頷いた。

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