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ふと気付いたその時に…

作者: 水原緋色

何を思うでもなく

ただぼぉっとしてる時間が

一番好きかもしれない



でも

何も考えなくても

イライラして

ムシャクシャして

じっとしていられなくて

モノに当たってしまって


やり場の無い気持ちが

溢れ出てくる



それまで溜まっていた


怒りや

悲しみや

イラつきや

どうしようもない不安や


様々なものが

普段出せなくて



一気に溢れ出る




気づいた時には


ポタリ

ポタリ


シズクが落ちる



抑えきれなくなって

自分の意思とは関係なく

とめどなく溢れるそれは

誰にすくわれるでもなく

落ちていく




ポタリ

ポタリ


シミが増える



声をあげて泣きたいけど

心配をかけられないから



声を押し殺して


唇を噛み締めて


掌に爪が食い込むほど手を握って


時折モノに当たって




何かをして欲しいわけじゃない

何かを気づいて欲しいわけじゃない



ただやり場の無い気持ちを

吐き捨てるために


自分が壊れてしまわないために

シズクを落とすだけ




シズクが乾けば

普段通りの生活に戻る




でもまた

ふと気がつくとその時に…



シズクがシミをつくってる




そんな

嫌いな時間




夏休み作品 2作品目


でしたよね?確か……



もうひとつ出すか出さないかはわかりませんが

バラバラの短編を一つにしようか考え中です。

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