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☆大悟の心配★

 『ただいま。遅くなってごめんなさい。すぐに夕ご飯の準備するから。』

優子が悟と一緒に買い物から帰ってきた。


『うん。』

ソファーに座りテレビを見ている大悟。


『キョーちゃんは?』

優子が聞くと。

大悟の顔色が変わる。


『どうした?顔色悪いぞ。』

大悟の様子がおかしいことに気づいた悟が心配する。


『いや、何でもない。自分部屋に行ってくる。』

慌てて、2階にある自分の部屋に向かう。


『なにかあったのかしら。』

優子も心配し始める。


『大丈夫さ。男は自分自身で乗り越えなければいけないときが必ずくる。もしかしたら、大悟は今、その壁に立ち向かっているのかもしれない。ここは、見守ろう。』

大悟が、優子の肩に手をかけて言う。


『サトシさん…。』

ホッとする、優子。



 自分の部屋で、悩む大悟。

『どうしよう…やっぱり、相談するべきかな。』


『本人に電話すればイイじゃねぇか。』

開いている窓の前で涼しんでいるイチゴが言う。

程よい風が部屋に入ってくる。


『あ、そうか。メールできるんだから出られるよね。』

と、ケータイを操作し始める大悟。

電話をかけ始めた。


『もしもぉし。』

鏡太が普通に電話にでたので、驚く大悟。

そして、とっさに。


『あ、電話大丈夫?』

もっと言うべきことがあったにもかかわらず電話の心配をしてしまう。


『電話は大丈夫だけど、オレの命が大丈夫じゃないかも……』

その言葉に戸惑ってしまう。


『え、誘拐犯まだ近くにいるの?』

殺されるかもしれないという鏡太の身の危険を感じとった。

でも、勘違いですけどね。


『目の前にいるなぁ。まぁ、もうすぐ帰るわ。詳しい話は帰ってからするよ。』

そのまま、電話を切られた。

言葉の意味を理解できずに大悟の思考回路が停止した。


そのまましばらく、ボーとつったったまま、動かなかった。


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