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☆将棋★


 カチャ。

音を立てて将棋の駒を置く。


『王手』

イチゴが言う。


『っえ!ちょっとまった!』

と、将棋盤を焦りながら見る大悟。


『まった無し。』

きっぱりとイチゴ。


『そんな事言わずにさぁ~ちょっとぐらい待ってくれても……』

大悟が言っていると。


『嫌だね。お前はホントに何をしても弱いなぁ~。猫の俺に負けるんだから。』

イチゴは部屋の窓のところに移動した。


猫・イチゴにここまで言われる人間・大悟。


大悟の反論は。


『………イチゴの頭が良すぎるんだよ。きっと。』

イチゴの方が賢いと言うことをモロに言いながら窓に向かった。


『まぁ、俺様は賢いからな。その辺の人間とは頭の造りが違うからな。』

かなり自分をたてて言うイチゴ。


『そこまで言うんだ………ハハァ。まぁ、どこに行くかは知らないけど人に迷惑かけないでよね。特に魚屋さんには。』

大悟は反論ができずに苦笑いを浮かべ、イチゴが部屋から出られるように窓を開けた。


『それはどうかな。今日も俺様の勝ちだしな。』

何か、たくらみを抱いているような言い方をし、窓から家の屋根へと降り、どこかに行ってしまった。


『それにしてもイチゴって本当に猫なのかなぁ~。あまりにも頭が良すぎるような気がする………』

大悟は将棋盤を見た。


『1週間前に駒の動かし方を教えただけなのに、もぉすでにルールを理解し、弱いと言っても人間の俺にも勝てる実力を身につけるなんて、おかしいよなぁ……。イチゴっていったい何者なんだろう……』

かなりイチゴのことに関して疑問を感じるようになってきた大悟だった。



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