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閑話、赤い髪の悪魔被害者の会

思いつきで書きました、ビール片手に書いたので適当です!良ければビール片手に読んでください。

「はい!本日私カナGが来たのは何と!暗くて、ジメジメ、食べ物が豊富なみんなの楽園カリヤの街下水道にやって来ました〜♪」

 わー、どんどんどん。マイクを持ち頭から生やした触覚しょっかくの手入れも完璧♪リポート、リポート♪


「人間共が暮らすその真下にご丁寧ていねいにも魔法とレンガ合わせて赤やクリーム色の中々雰囲気のある人気の地区ですね〜♪私も今から取材に入りますが若干興奮が抑えられません!ここでは最近ある事が問題になっているんです!今日はそんな問題の被害にあわれた方々に取材して行きたいと思います!?」


 あら?黒光りする甲殻がなかなか素敵!

「こちらのフォードさん問題の被害にあわれた方です!大変でしたね!」


「大変なんてもんじゃねぇよ!チクショウ!?あいつらいきなり俺たちを襲って来やがったんだ!時折人間が来る事はあったがあんなひでえ奴は今まで見た事もねぇよ!」


 フォードさんなるオスGが涙ながらに語る、良いわね♪良い絵が撮れるわ!


「それまでは、決して多く無い食糧をみんなで分け合って一族を繁栄はんえいさせて来たんだ!なのにあいつ等が蹂躙じゅうりんして行きやがった!?次男は叩き潰され、孫も壁に叩き付けられて死んだ!16女なんて踏み潰されたんだぞ!俺たちが何やったって言うんだ!!日々コツコツと子孫繁栄に勤しんでいたというのに!やっと!やっと!俺の一族が3桁を超えた所だったんだぞ!?」


「うちの長女なんて見るも無残な有様で!足くらいしかまともに食べてやれる所が残って無かったんですよ!?踏み潰されたひ孫の小さな身体はもう何処を食べてやれば良いのかわからない程で!私なんかもう食べ切れない程ですのよ!?」


「そうですか、それは大変でしたね!フォード夫人落ち着いて食べて下さいね、あ、その足一本私にも貰えます?ありがとうございます♪」

 うまうま♪


「あなた!お腹一杯食べたし私また頑張って産むわ!」


「おお!そうか!?また頑張って2人増やそうな!!」


「あ、待って下さい、むしゃむしゃ・・・、フォード夫妻が幸せな家族計画に入ってしまったので次の人行きましょうか?ゲフッ。」


「どうもお待たせしましたミッツさん、あなたも今回随分な被害にあわれたとか、お辛い事と思いますがお話頂けますか?」


「はい、俺たちは元々フォードさんたちと同じ南地区に住んで居たんです、ですが度重なる襲撃に一族は耐え切れませんでした!族長は勇敢に羽根を広げ奴に飛びかかりました!多くの者たちが壁を伝い!地をって奴に挑んだのです!!」


「おお!?羽根を広げて飛んでまで!奴とは問題になっている、あの奴ですね!?」


「そうです!赤い髪の悪魔です!!叔父おじを叩き潰しては奇声をあげ!弟を踏みつけては笑い声を上げるんですよ!?あの悪魔は!俺の親父なんかやっとの思いで奴の足下を潜り抜けたのに!冴えない顔した従者(トール)に叩き潰されたんですよ!?あんまりだ!」


「それは大変でしたね〜!それでどうなさったんです?」


「俺たち生き残りは族長たちの死を無駄にしない為、必死に逃げました!住み慣れた南地区を離れ、食糧は多くても激戦区の北に移住する事を決めたのです!」


「ふむふむ、食糧が豊富な北の激戦区ぶりは有名ですからね〜♪さぞや大変だったでしょう?」


「北には古くからその土地に根ざす金一族という一族が居ます、俺は大事な妹をえさとして金一族に献上しその傘下に入る事を認められました。」


「おお!金一族ですか!?まれに黄金色の個体を産むと言われる、我々の種族伝説の金一族に!!?」


「そうです!傘下とはいえ我々は末端です、時に同族やネズミ共に喰われながらも何とか生活を安定させて来た矢先に再び奴が!!赤い髪の悪魔が!南をて北まで逃げて来たっていうのに!?奴めこんな所まで追って来やがって!」


「まあ!?それでどうされたんですか?」


「それからは悲惨な日々でした、多くの者が戦い敗れ散って行きました、俺たちはひたすら逃げ惑い不慣れな北の土地を彷徨さまよいいました、それでも奴等は追って来るのです!毎日休む事も無く!?逃げても!逃げても追って来るんです!」

(効率的にG駆除してる為であり、追いかけてるわけではありません。)


 良いわね〜♪ほらもっと寄って!カメラしっかりこの絵を視聴者しちょうしゃに届け無いと!これだから新人は!?


「その後はどうなさったんです?」


「金一族は勇敢に戦ってくれました!ですが奴め沢山の手下(ぼうけんしゃたち)を連れて来やがって!しかも火まで使いやがったんだ!?あれじゃあ殺られた奴らを喰ってやる事も出来ない!!それでもう、十分の一程度の数にまで減ってしまって!金一族の長は、血を残す為一族の主だった者たちに数家族ずつ預け!新たなフロンティアに向け旅立たせました!!多くは旅の途中に力尽き倒れるかもしれません!猛獣共(ネコやネズミ)なぶり殺されるかもしれません!?それでも!我々は血を繋ぐため愛する家族を送り出したのです!我々のまだ見ぬ楽園に彼等が辿り着く事を祈って止みません!」


 崩れ落ちた絵がまた良いわね〜♪この子若干美味しそうジュルリッっとお仕事お仕事♪


「本日最後のゲストは今お話にもあった金一族の長!金ジョン◯ルさんです!お忙しい中お時間頂きありがとうございます!」


「構わんよ、やるべき事はやった、人間共の巣穴や食糧集積所(ゴミすてば)などに多くの一族を送り出した!人間共の作り出した謎の箱(ばしゃ)にも潜ませた!我が滅びようとも我が血は絶えず!!この世界を覆い尽くさんばかりに増えるだろう!!惜しむらくは我が眼でそれを見届けられぬ事かな。」


 わお!?さすがは大物!世界を覆い尽くすなんて話が大きいわ♪


「では、もう思い残す事は無いと?」


「わしはこの地に残った者として、生き残った者の定めとして子孫を残し繁栄はんえいを目指さなければならん、丁度良いお前にも仕込んでやろう。」


「キャー♪」



 今日もまた赤い髪の悪魔(メリッサ)の暇潰しによって彼等の平穏へいおんと静寂は破られるのであった。

「サーチ&デストローイ♪わーははははははは!」

美味しいビールが飲めたのなら幸いです、彼らの繁栄に乾杯!

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