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第6話 パニック

「もう一回確認なんだが、ここはエトロア王国のエトル村なんだな?」


「そう言ってるでしょ、さっきから…」


「じゃあ日付を教えてくれ」


「さっきからなんなの?訳わかんない質問ばかりで。そもそも初対面の者に問いかける口調じゃないわね」


「すまん、申し訳ない。すこしパニックになってる」


「王国暦199年の○月△日よ」


王国暦?なんじゃそれは…。ホント、パニックになってる…。ここまでパニックに陥った経験はない。改めてスマホを見た。ロックを解除した途端、思い出した。ワシ、富士山の噴火で死んでんじゃん。アルバム起動したままだ。でもなんで今、ここにいる?それがわからん。ここはちゃんと順を追って思い出そう。


 東京本社に出張するため、名古屋から新幹線に乗った。新幹線乗車中に富士山の噴火に巻き込まれた。ここまではいい。思い出した。でもなんでここにいる?まさか"転生"したのか?いやいや、転生なんてゲームやファンタジー系ラノベの定番だろうに…。いや待て、転生って


「生まれ変わる」


んじゃなかったっけ?そうすると転移?いや、そのまま異世界に飛ばされた転生話のモノ読んだな。とにかく意味がわからん。


「いいわ、落ち着くまで話を聞く。お茶でも入れるから、入んなさいな」


お言葉に甘えるとしよう。ここで悶々と考えていても、話は前に進まない。ワシは立ち上がり服の汚れを叩く。トランクやガーメントバッグなどの荷物を持って母屋にお邪魔した。

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