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第4話 落ちた先には…
「ッててて…」
頭を打っているようだ。痛みがひどい。意識はあるようだが、おそらくこのまま死ぬんだろう。落下高度と速度が凄まじかった。
自分の格好がわからない。どう動けば何とかなるのかもわからず、ケガの状態も確認できない。落ちた場所もわからんが、頭の下は何やらゴツゴツしてる…。まあ、どうせ死ぬからいいか。
「何事ッ⁉︎」
と誰が走ってくる。声からすると女性のようだが…。
「あんた、ウチの納屋に何てことしてくれたのッ⁉︎」
と腕組みしてエラい剣幕…。納屋に落ちた?それはいいとして、ケガとかしてるか聞かないと…。体勢はわかった。地面に頭置いた、逆さまだ。ただ、首が曲がっているらしく、見上げる形になってる。
「あ、見えた」
とワシが声を発した次の瞬間、
「グシャ」
(!)
顔面を踏みつけられた…。手で顔を覆ったら、バランスが崩れたらしく、
「ガラガラガラ」
と、ゴツゴツしたものと一緒に転がった。
「ちゃんと片付けなさいよ、エロオヤジ」
と捨て台詞を置いて、女性は母屋の中に消えた…。聞きたいことがあるんだが…。