第40話 冒険者とハンター
今年最後の投稿です。年明けは4日くらいから活動再開の予定です。
皆様、良いお年をお迎えください。
食事を終え、片付けながらマリアに聞いてみた。冒険者とハンターの違いについて。なんとなく理解してできてる気はするんだが、何故それぞれ別れてる?それがわからん。
「冒険者はその名の通り、各国を冒険しながら旅をして回るの。行く先々で魔物討伐なんかの依頼を受けて報酬を得る。依頼主は領主だったり、ギルドそのものだったり。ハンターも旅をすることもあるけど、どちらかと言えば土着ね。冒険者と同じように依頼を受けるけど、討伐よりも、市場で売る肉とかの調達ね。だから依頼主は商人が多いの」
旅人と猟師の違い?
「他にね、商工ギルドもあるのよ。アタシはそこに登録してるわ」
「商工ギルド?なんだ、それは?」
「モノを作って売る、生産者ギルドよ。商人や農家の人たち、彫金師や鍛冶屋なんかが登録してるわね」
「商工ギルドだと、もしかして完全に土着か?」
「基本的にはそうね」
なかなか細分化されているな。少々ややこしいが…。冒険者とハンターはかなりラップしてるしな。さて、ワシはどこに登録すればいいのだろうか…?とりあえずはハンターかな?ここを拠点にしながら活動して、魔力のコントロールや魔法の使い方なんかを覚えなきゃ。
「なんか悪いわね。気がついたら洗い物までやってもらっちゃって。ありがとう。美味しかったわ!」
家事やって礼を言われたのって、いつ振りだろう…?ヒトミに言われたことねぇな。元嫁はどうだったろう…。覚えてないな…。
「まだ疲れてるだろ?風呂入って寝なさい」
「アンタは?」
「外でエール飲みながら、一服してくる。ギルドのことも考えたいしな」
一緒に風呂入りたいとは言わずに、外に出た…。




