第1話 突然の出張
はじめまして。初投稿です。
拙い文章だと思いますが、お読み頂き、いろいろご指摘頂けますと幸甚です。
よろしくお願いします。
某年○月△日、名古屋から東京本社に向かうため、7時台の新幹線に乗っている。眠くてたまらん…。
昨日の夕方、以前上司だった役員からいきなり連絡があり、急遽出張と相なった。しかも週中から翌週にかけての、非常にイヤな期間でだ。
仕事内容などの詳細は、
「本社に来たら説明する」
とのことで、何も聞かされていない。
何が起こるかわからないこともあり、着替え等の荷物は、少し多目。大きめのトランクとスーツを入れたガーメントバッグ、それと普段から愛用しているビジネストートだ。
そうそう、ワシの名は倉澤 真守。アラフィフのオッチャンだ。職業はIT系企業のエンジニア。仕事に夢中になり過ぎ、カミさんに逃げられた、「バツイチ」だ。一人娘はカミさんについて行った。別れてから10年以上経つが、娘と会ったのは2度だけ。もっと会いたいが、会わせてもらえなくなった…。「仕事」を理由に一度だけキャンセルしたら、二度と会わせてもらえなくなった。ワシが悪い。
実は、この出張の合間の土日、今一緒に暮らしているヒトミとの約束があった…。土日挟んで出張になったもんだから、怒った怒った凄まじかった。
おかげで昨夜はなかなか寝ることができず、ほぼ徹夜状態で移動中…。
名古屋を出て、割と早い段階で睡魔に襲われたため、そのまま落ちた。