表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半妖の戦士 第一部    作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/23

16 家で

16



 チシャがきれいに掃除をして出ていった家の中に、饐えたような安酒の匂いがこもる。


「どこで油を売ってたんだい。役立たずな子だ」


 薄暗い家の隅で、陶器の甕を抱えてうずくまる母は、酒臭い息を吐きながら言った。


「まあ、いいか。

 お前の奉公先が決まった。さっさと荷物をまとめな」


「えっ?」


 突然の事にチシャはびっくりする。

 そんな話、一度も出たことは無かったのに。


「そんな!かあさん一人になっちゃったら、ここでどうする気なの?」


「今日たずねて来た商人さんが、おまえに良い仕事口があると言うのさ。

 結構な支度金を出してくれたんだ。

 これとお前が仕送りしてくれりゃ、一人暮らしには十分さ。

 さあ、早くしな。そのうすのろも一緒だ」


「えっ!なんで」


 なによ、それ。


「なんで羆さんがいっしょなの!

 この村の人でもないのに!」


「文句は村長に言うんだね」



 しらッというと、母親はまた陶器の甕を傾ける。


 いったい、何なんだ・・・


「村長んとこへ行くよ、羆さん!」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ