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半妖の戦士 第一部    作者: 葉月秋子


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15/23

15 山を下りて

15


 二人が出てきたすきまはふさがり、あたりは静まりかえった。


「・・・な・・・なんだったんだよ、今の・・・」


「み、見たよね、羆さん。

 ちかちか光って、言葉をしゃべった。

 あれ、何だったんだ?

 夢じゃなくって、ほんとにいたよね」


 振り向くが返るのはいつものとおり沈黙。


「眠ってるって・・・かぁ・・・

 起きてるよねぇ、ねぇ」



 もつれた金髪を持ち上げると、濃い蒼の瞳がチシャを見返す。


「ちゃんと眼、開いてるのになぁ。

 起きてるよ、ねぇ」


 顔をぺちぺち叩いても、頬をうにっとつまんでも、相手は無表情のまま。


 チシャを見る眼は蒼く澄み、穏やかだ。

 これでもねてるの?と首を傾げると、相手も鏡のように首を傾ける。

 大きな尻尾を持ってたら、ゆるやかに振られていることだろう。


「・・・頭の中が、眠ってるのか。

 頭が起きたらしゃべってくれるのかなぁ。

 ねえ、あたしはチシャだよ。

 チシャ」



 言ってみてよ、と何度も繰り返したけれど、羆は静かにチシャを見つめるだけだった。




『地の恵み』をもらったせいか、苔はたくさん収穫出来て、よい出汁の出るキノコも採れて。


 上機嫌で戻ったチシャだったが。


「ただいま、かあさん」


 家の戸をくぐったとたん、ムッとする匂いに顔をしかめた。


(なに、これ。お酒?)







 

 


 

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