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雨上がりの水溜り

作者: あきら

 ざあざあとした雨の日の事だった。


 梅雨の雨はどこまでも冷たい。夏休みが近いというのに、まるで冬のようだ。「梅雨明けは八月でしょう」妙に笑うテレビキャスターが伝えていた。

 水溜りをホップ・ステップ・ジャンプで飛び越える。特に防水性もないショートブーツは冷たい水が押し寄せてぐちゃぐちゃだった。

 靴を脱ぎ捨て、靴下を投げ捨て、足を熱いシャワーで流せたらどんなに気持ちよいだろうか。しかし、気が進まなかった。なかなか家に帰れない」。

 花屋、仏具屋、何を売ってるのか知らない店、不動産屋、そして写真屋。順番に看板を眺めながら商店街の道を進んだ。歩道と車道をまたいで広がる大きな海原を飛び越えきれずに足が浸水する。

 被害が膝上、スカートまで広がった。

 最悪だ。これ以上の不幸はありえないんじゃないかと思った。もちろん今日は、と前置きがつくけれど。

 スカートの裾を摘んでみる。ひんやりとした感触。掃除のときに使う真っ黒な雑巾のようだ。そのまま絞ってみるが片方の手ではどうも上手くいかない。周りの人の目など気にせず傘を投げ置きスカートを両手でブレスした。

「はあっ」

 気合を入れすぎて声まででたが気にしない。勢い良くやると気分が良い。

「ユカリちゃん」

「……暁美あけみ姉さん」

 振り返るとそこに居たのは静かな微笑みをたたえた姉の姿だった。


 この雨だというのによくもまあ白い身奇麗に居るものだ。シミ一つ無い白いスカートを揺らしながら彼女は目の前にまでやってくる。

「大丈夫?」

 カバンから花がらのハンカチを出して、(ゆかり)の髪を、肩を撫でる。

「暁美姉さん、此処で何してるの、仕事じゃないの?」

「家に帰ってるのよ。もう七時過ぎてるからね、帰宅時間よ。ユカリちゃんの方こそこんな時間まで何してたの?」

「ないしょ」

 大きく右へずれて水溜りから距離をとる。「ついでに」姉からも距離をとった。すると暁美姉さんはぱちんとカバンにハンカチをしまう。同じルートをとって彼女もまた水溜りを避けた。

 追いつかれないように今度は左に大きく移ってみせる。ぱちゃんと水が跳ねた。生温い靴の中がほんのり冷たくなった。

「一緒に帰ろう」

 水のない安全な所を彼女は歩く。何となくそれが気に食わなくて、勢い良く足を踏み出して大きな波を起こしてみた。波は水面を揺らすけれどアスファルトまでは届かない。

「嫌だ」

「そう」

 紫はぱしゃぱしゃと写真屋さんの角に向かった。曲がる時、暁美姉さんが器用に障害を避けて、こちらに来るのを視界の端にとらえた。

 それ以降、後ろを伺わない。雨の音だけが後からついてきた。

 さて、どうしようか。

 余計な道のりを経てみたけれども、どうしたって最後は着いてしまう。そういえばもう十分夜だったらしいし、夕飯の時間だろうか。食事は惜しくないけど、いないと目立つなあと思った。

 道幅は狭く、街灯は頼りない。

 例えば、向こう側から真っ黒な人が歩いてくる。それは肌の色ではなくて服装と後はまとっている雰囲気。彼は端の方を歩いてるのではないのだろうか。服に付いているフードを深く被っている。それとマスクだ。彼はマスクをしている。そこだけ真っ白でぼうっと動いて見える。私はその動きを追うのに夢中で彼の接近を許してしまう。気がついたらナイフが背中だ。近くで待っていた共犯者とともに私は車に押しこめられ、どこか知らない場所へと連れて行かれてしまうのだ。

 紫は気分が乗って知らず知らずの内に歩を早めた。時々ピシャリと地面で音がたつ。

 はたして、彼らの目的は身代金である。きっとやんごとない理由でお金が必要になったのだろう。借金が膨らんで大事な家族が病気になったのだ。母親だろうか。何となく女の人のイメージがある。その人は入院しないといけない。けれどもお金がなくてどの病院でも断られてしまうんだ。だから、思い余って犯罪に手をしまった。人通りのない道をふらふらと歩く私は飛んで火に入る夏の虫だろう。彼等は決行した。後は公衆電話からお金を要求するだけだ。

――そして、私の家族の方は。

 そこで世界がしぼんでしまう。色を持って存在していた想像が急にモヤの向こう側へと消え去り、夢がモノクロになる。

 帰ろうか。そろそろ暁美姉さんは家に着いたのではないだろうか。彼女が寄り道をする姿はなかなか想像がつかない。

 きょろきょろと辺りに目をやる。そんなに距離は離れていないだろうけれど、この辺りは馴染みがない。

 元来た道は後ろの方角。その斜め横には低めのマンションが合って、その廊下の光は冷ややかに紫を見下ろしている。前に続く道は未知の世界。多分方角的にまっすぐ進んでいけば、バイパスに通じるんじゃないかと思う。

 更にぐるりと目をやればやけに古めかしい門が人を拒んでいた。真っ黒に染まった木の木目がまるでこちらを見ているようだった。平屋の低い屋根がうっすらと木の隙間から見える。

 初めての場所は新鮮で頭がドキドキと響く。冴えきってしまった頭にこの世界をトレースする。その代わり次は、無い。もうそこは知っている場所だから。

 いい加減、つま先の向きを変える。帰るには素直に戻るのが間違いが無くて正しいだろう。

 同じ町だというのに、違和感ばかりが紫の目を通り抜けるのだった。


 家では、紫の分の夕食だけがテーブルに残されていた。

 それをちびちびと無言で飲み込む。胃に重い何かが溜まり込んで飲み下した気持ちにならない。どんどんと箸の進みが悪くなる。

 その間を埋めるように、視線を彷徨わす。タンスの上に置かれた電話は唯の飾りのように壁に同化しているのだった 。



***



 重々しい授業の時間。それは紫のやる気の問題なのか。あるいは湿気のせいなのか。とにかく楽しくない状況であった。

 紫は教科書が好きだ。

 中でも現国が良い。古典も悪くはない。英語は読むのが少し大変だけれどもそれでも構わない。要はいろいろな話が詰め込まれていれば良い。

 恋に現を抜かしていたかと思えば、次の瞬間鳥の生育数に思いを馳せる。山の美しさを讃え、友を讃え、未来を讃える。世界はなんと喜びに溢れているのだろう。

 授業は好きじゃない。

 正直言うと嫌いだ。

 紫を現実に戻す教師の声が憎い。今日のような雨のジメジメした空気の中であれば直ぐに引き戻されてしまう。

 今日もまた年老いた数学教師が眠りを呪文を唱えていた。

 力を入れ必死に抗うけれど、数秒経しか持たない。上のまぶたと下のまぶたがあっという間にくっついてしまう。

 国語の教科書を出してしまいたい。漫画と違って怒らなさそうだし、取り上げられる事もないだろう。

 ちらり。横目で斜め後ろの席を伺う。どうやら彼らも意識はここにあらず。ならば、迷うことはない。

 分厚い問題集を机の端ギリギリにずらし、机の中に置きっぱなしの古典の教科書を探す。現国は駄目だ。数時間前にやったばっかりでもう読む所が無い。できるだけ静かに行動するが小さな音は出てしまう。左に座っている真面目な女子が怪訝そうに視線を送ってきた。それだけだった。

 がさごそと、ひと通り机の中を漁ってようやく目当ての本を引き当てた。

 薄い水色の、シンプルなそれは今使っている数学Ⅱの教科書とは違い右綴じのものだ。よせていた問題集を使い申し訳程度に隠す。

 そして、ページを捲った。

 その話はある男の話だった。

 男は貴族だった。

 自分の居場所を無くした男だった。

 彼は思いつめた。全てを掛けた恋が見事に散った。駆け落ちは失敗したのだ。そして彼は街に居られなくなる。

 こうなるともはや別の他の土地へ旅立つしか他ない。故郷を捨て、家族を置いて彼は街を出る。

 そして途中橋の上で故郷を想い歌をうたうのだ。

 真っ黒なカンバスを取り出す。彼等が歌った場所とはどのような所だろうか。橋がある、ならば川が流れているだろうか。濁流では風情がないからあくまで水面は静かに、涼やかに。

 思い付いた端から世界を塗りこめていく。

 河を横切る橋は、赤い。空は真っ青だ。濃い色のコントラストが美しい。所々に、白を置く。雲、水しぶき、陽の光。そうだ、夏だ。だとしたら渡る風はもわもわと、肌につくように。どこまでも暑く、熱気で揺れる。曲がりくねった世界。

 とん、橋に降り立つ。木の乾いた音がした。足元の木目が美しい。まだ汚れがついていない、まっさらな板だ。持たれかかってみればさらりとした感触が気持ち良い。虫と風の音がした。

 そこに割り込む音がひとつ。

「ああ、なぜこのような所に」

 振り返ってみれば同じように手すりにもたれ掛かっている男がいる。それを囲む男が二人、合わせて三人の男が静かに河を見つめている。皆一様に淡い色の古風な服を着ている。

「華やかな都の生活を捨てることができようか」

 ああ、と大げさな動作で顔を覆う。釣られて他の男も涙を拭く動作をする。私の妄想のくせになんと大げさなんだろう。

 しばらくそうやって自分達の不幸を、苦しみを嘆きあった。一通り悲嘆に暮れると男たちはとうとう歩き出す。その姿がゴマ粒みたいになるまで見送った。

 さて、次はどうしよう。

 世界を一巡して見渡す。描いた風景がそこにある。青い空。切り立つ山。そして、街。

 その間もふわりと蒸した風が通り抜けた。汗ばんだ肌に制服の薄い布地が張り付き、剥がれる。何度か繰り返し、とうとうスカーフが顔に貼りついた。

「……暑い」

 スカーフを指でつまむ。そのまま勢い良く引っ張り制服から分離する。布にしては鈍い音がした。分離したそれは丸めてポケットに突っ込む。首元から締め付けが無くなり、開放的な気分になった。

 そのままふわりふわりと一歩歩いてまわる。ぐるん。ぐるり。世界がまわる。一歩歩いてまわって歩いて。脳みその中の芯が痺れて苦しいような、温かいような感覚に包まれる。普段健康的な運動をしない身体はたったそれだけの動きでも音を上げて、息を弾ませる。

 このまま、脳みそがぐちゃぐちゃに混ぜられて、シチューか何かになってしまう。液体は身体から流れ落ちて、最後には空っぽに。

 勢い良く廻れば、ぐりんと大きく頭が掻き回された。

 立ち止まり自らの身体を固く抱きしめる。そのまま足元から崩れ落ちる。心臓は早鐘を打ち、頭を叩き揺らす。手で肺ごと乱れた呼吸を抑えつけて静まるように待った。

 すう、と息を吸う。ひんやりとサラサラとした空気が肺いっぱいに詰め込まれる。

「……ふう」

 息を吐きだすと同時に、まぶたがゆっくりと開く。じんわりと耳が痺れて鼓膜がきちんと動かない。スピーカーから目覚めを告げるベルが鳴る。周りではクラスメイト達が早々に立ち上がってる。

 もう一つ、息を吸う。ジメジメとした梅雨の匂いが体に染みわたった。

 夢の残り香が名残惜しくて、その糸が途切れぬよう。繰り返し記憶を反すうした。けれども、それは流れる川の水を押し留める様に難しい。大体の記憶はぼんやりと霧散してしまった。

 最後に考えた空気の乾いた感覚だけが手元に残った。



***



 夏休み前の最後の日曜日。梅雨の谷間が全てを熱し、もやもやとした重苦しいものとしていた。紫は静かに壁に体を預けている。扇風機はまだ出していない。湿った壁紙が一番冷たくて気持ちが良かった。そして本とファイルが積み上がった山を崩したり戻したりして、片付けをしている気分になっていた。

 椅子の空きがない夕食。紫は端っこの椅子に腰掛けてせりのおひたしを口に含んだ。冷たくて清々しい味がする。BGMはかちゃりといった食器の音のみ。

 砂の味でもすればいいのだけど。せりはせりの味だし、せいぜいかつお節のしょっぱさがあるくらいだ。

 ちらり、と、暁美姉さんを見る。右手にはし、左手にお茶碗。きれいな持ち方で食べている。

 紫は今日結婚のことを知った。けれど、他の人は前から知っていた。何を言いたいわけじゃない。ただ、身の置き場に困っているのだ。

「ユカリ、ごはんを食べるのは難しい?」

 はっと顔を上げる。母だ。

 少しの間考え、いや、何も考えられずに居た。そしてようやく箸からせりが落ちていること、その状態で固まっていることに気がついた。

 視線を皿に戻す。つまんで口に運ぶ。

「ふふ、珍しい。いつも抜け目なく食べるのに」姉が言う。

「……食事にちゃんと集中しなさい」父がかぶせる。

 そんなに食い意地はっていない、と紫は思った。

 かちゃりかちゃり。

 どこでもかしこでも、食器の音が鳴る。一つ、二つポツポツ声が上がって、笑い声になる。

 紫も笑った。

 そんな食卓は、一度も来ることもなく姉はゆく。

 皿が空になった。つまらないお話はおしまい。

「ごちそうさま」

 誰かが「はい」と返事をした。

 食器を流しに持っていった。水の張った桶にうるかす。極力視界を狭めて全てを終えた。

 食卓から姉の分の箸が消える。彼女が焼いたクッキーを好んで入れていた皿が埃をかぶって静かに眠る。それはもうすぐだ。

 家はいつの間にか空洞化が進むのだ。


 揃いの服を着た他人がずかずかと家に上がり込んだ。姉のものだけを次々と荷物を運び出す。引っ越しの日が来たのだ。式はまだだけど先に新居で暮らすらしい。

 目を逸らして知らないふりをしたかったけれど、余りに大きな音が紫の想像の邪魔をする。他にすることもなく、紫はその作業を窓から見下ろしていた。

 そこに乱入者が現れる。

「ユカリちゃん。ありがとね」

 姉はわざわざお礼を言ってきた。紫がしたことといえば、せいぜいお皿を詰めたくらいなのに。

「暁美姉さんは?」

「うん、引越し屋さんすごく手早いからね。私がやる事あまりないみたい」

「ふーん」

 そのまま暁美姉さんは紫の隣に座った。二人はただ同じように引越作業を見ていた。

「あ、忘れてたかっぱ」

 唐突に口を開いたのは暁美姉さんだった。

「雨、降るっけ」

 不審に思いながら視線を空に上げる。

「ううん、違うの。葉っぱが。どうしよう。どうしたら持っていけるのかな。水抜いたら不味いし」

 要領を得ない。

「傘ならまだトラックに詰められていないけど」

「ううん。カッパなの。きゅうり食べる」

 紫の中で緑色の生き物が振り向いた。真っ白なお皿を載せて、大事そうにきゅうりの詰まったかごを持っている。

 その想像を振りほどく。違う違う。この場にあまりに似つかわしくない間抜けな、顔。

「暁美姉さん?」と紫は先を促す。

「あの、ね。カッパって池とか沼に住んでるでしょ?」

 驚いた。

 紫は自分の目玉が落ちた感覚に囚われた。

 この人は「河童」の話題をしている。嫁入りの瞬間に、河童。鶴と亀ならなんとなく縁起物で見かけそうだけど、河童。

「竜宮城に連れて行ってくれないかなって」

 と、思ったらやっぱり亀の聞き間違いだった。そうだ、河童の訳がない。

「そうじゃなくて、うん、そうなんだけどね。二階の物干し台に睡蓮鉢があるの」

 斜め向かいの姉の部屋を想像する。紫の部屋とは違って外に出れるタイプの窓があった。暁美姉さんの部屋は南向きなのだ。

 ただ、その外はどうだったかなと考える。行く機会がないのだ。

 精一杯考えて、結論を口にした。

「亀、飼ってるの?」

「居るのはメダカ。今日は持って行けないなあ。ねえ、紫ちゃん、私の代わりに見ててくれない? 風のある日に家に入れて、ときどきお水を足してくれるだけでいいの」

「それは構わないけど……」

「ああ良かった。できるだけ早くとりに来れるようにするね。持っていく方法も考えないと」

「何でカッパ?」

 慎重に紫は問いかけた。聞き間違えないように、聞き漏らさないように。

 夢みたいなことばっかり紫は考えている。その自覚は合ったが、河童の存在は信じていない。非科学的だ。

 だからこの姉が「河童、河童」と気軽に言うのが不思議だった。

「だって雨が上がったらカッパ困るじゃない。うちには池もないし、川も側にないし。家に帰りそこねたカッパが干物になったら可愛そう」

 黙って聞いた。

「カッパって亀に似てない? 緑だし、甲羅を背負ってるし。河童を助けたら龍宮城にいける気がするの。子供の頃から何となくそう思ってるんだ」

「ふーん」

 紫は小さな川を思い浮かべた。メダカがいっぱい泳いでいる小川。もちろん河童がいる。すーと鯉が河童を追い抜いてあれよという間に龍になる。

 きっとその川は龍宮城だ。

 暁美姉さんの龍宮城。そこにはもしかして橋がかかっているかもしれない。怪しい男たちが歩いて行くのだ。

「暁美ねえさんは、これからどうするの?」

「別に、何も変わらないわよ」

 そんなものか。

「カッパの水、やっておくね」

 もうすっかり他所の人になったと思った暁美姉さんが、上品な姉の顔で笑った。考えてたより立派じゃない。普通の笑いだ。控えめだけど、声も上げていた。

 紫も一緒に笑った気がする。

 河童の水だなんて、ストーカーと、昔男と同じくらいおかしいのだ。これは笑わないわけがない。

 紫は階段を登る。部屋の埃はすっかりと落とされ、辛うじて白い壁に黒い傷が残っている。それを全て見ることが出来た。紫が記憶にある頃からずっと使っていた勉強机も、就職のお祝いで買ってもらった小さな鏡台も無くなっている。

 誰のものでもなくなった部屋の窓を開ける。そこには白地に緑で蔦模様が描かれた大きな入れ物があった。

 覗くまでもなく大きな葉が茂って存在を主張している。中には少し汚れた水が入っている。そして音もなく水面が揺れた。幾つものまあるい円が描かれる。

 それも消えれば、真っ青な空が映しだされていた。

 今はもう夏なのだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なんだか、現実をうまく生きられない少女の空虚さがよく伝わってくるような気がします。 これといった原因がわからず、それゆえに取り除けない、理由のない思春期の不安定さを感じました。 誰を悪者に…
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