プロローグ
初投稿です!気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
その日はとても疲れていた。
りあは社会人一年目のため上司にこき使われているのだ。
最近毎朝早く会社に出勤し、夜遅くに帰る生活に明け暮れていた。
その日は珍しく残業もなく終わり、速く家に帰れる日であった。
「ふんふふーん♪やっと終わったああー!!疲れたわ!あのあほ上司が~!!」
疲れていたので少し、妙なテンションで帰り道を歩いていた。
よく言う、深夜テンションのそれである。
少し、周囲の人が関わりたくなさそうに歩いていく。
だが私は、気にしない!
なぜなら!疲れているから!
私が同じ立場なら関わりたくないがな!
「ふんふふーん♪」
私は上機嫌で鞄を開けた。そこには、先ほどコンビニで買ったばかりの、某有名、週刊少年誌。月曜日発売だ。…が入っている。
「やっぱこれだよねー!マガ○ジンやサン○デーもいいけどやっぱジャン○プでしょー!!」
私はとくに、某料理漫画が好きだ。あー、速く続きが読みたい。
だがしかし!!ここで広げるわけにはいかない。ううー読みたい!
うん。早く帰ろう。
少し早歩きで私は帰路を進んだ。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ー・-・
うー暗いー。狭いー。暗いー。
明かりが切実に欲しい。街灯くらい着けろよなー!
家まで帰るのに、この道通るのだけがなー。でも、家賃安いしー、駅近いしー。
「ん?」
ブーブーブォンン。車のエンジン音が前から聞こえて来る。
ここほんとに狭いのに大丈夫かな?
軽自動車一台が、ギリギリ通れる位だ。
前から車が近づいてくる音がする。
ウーヴゥーウウウン。
え!?アクセル踏みすぎじゃない!?
いやほんとに、狭いんだって!
「っつ!眩し!」
プーーーーーーーーーーー!
クラクションの音が辺りに鳴り響いた。
≪ドンッッッ!!!!》
車のライトが眩しくて目を瞑った瞬間だった。
りあは、ゆっくりと自分の体が宙に浮いていることを感じた。
りあはやけに冷静に、車にぶつかると人ってすっごい飛ぶなー。なんて考えていた。
アスファルトがすぐ目の前まで迫ってきていた。
一瞬の出来事だった。
りあは、体はすごい勢いでアスファルトに叩きつけられたことを感じた。
そこで意識は途切れてしまった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。