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迷宮と掲示板 改稿版  作者: Bさん
1章 石の迷宮
4/88

4話

「さて、ただいまっと」


 今回は前回ほどギリギリではない帰還である。そのまま牢屋へと直行する。


「確か牢屋にアイテムを放り込むんだっけか」


 良く見ると牢屋には丸い何かを入れる筒状の場所がある。

 そこにアイテムボックスから取り出したボールを入れてみると煙と共に手足が縛られた骨が現れる。


「骨を拘束とかシュールだな……」


 動かなかったら牢屋で朽ち果てた死体みたいな光景だ。

 壁にその拘束が引っかかっていたら完璧だっただろう。

 確か、骨は一番服従しやすい魔物だったはずだ。


「君、俺に従ってくれないか?」


 だが、骨は首を横に振る。これでは駄目なのだろうか。


「何か条件があるのか?」


 俺が独り言を呟くと骨が頷く。どうやら何か言いたい事があるらしい。

 誰だよ、すぐに従うと言ったの。


「えーと、条件って何かな? 一緒に戦う事?」


 骨は首を横に振る。違うらしい。


「なら自由か?」


 骨はまた首を横に振る。使い魔が自由とはなんだろうか。それを与えたら従ってない気がする。


「うーん、食事か?」


 今度は頷く。あれ?骨って食事をしないんじゃ……。条件がないと従わない。

 その上、食事をするとは掲示板に書いてた事と真逆だな。


「解かった。今は大した食事を用意できないが、いずれ必ず良い物を用意できるようにする。それでもいいかな?」


 骨は頷く。それでも良いらしい。


「ではいくぞ。”テイム”」


 スキルの使い方は良く解からないが、テイムと言った瞬間に何か情報が入ってきた。これは骨の情報だろうか。

 文字や数字の羅列だけど一部意味が解かるな。これはステータスだろうか。

 暫くするとその情報は収まり、目の前の骨が自分の使い魔だと認識出来るようになった。


「では、手足の拘束を外すぞ」


 牢屋に入り、縛ってあった骨の拘束を外す。すると骨が立ち上がった。骨の身長は大体150cm無いくらいだ。

 年齢として13,4歳だろうか。肉があれば150cmくらいだと思うが確実な年齢は解からない。

 そのまま骨と一緒にPCまで歩いていく。俺はPCの前に座ったが、骨は直立不動のままだ。

 使い魔を得た事だし、マニュアルでも見ておくか。


テイムに関する注意点

・使い魔は戦闘で死ぬ事はない。

・食事を与えないと徐々に衰えて行き最終的に消滅する。(ただし、アンデッドは除く)

・使い魔になったらまず名前を与える事。

・使い魔もスキルを覚える事が出来る。

・使い魔は拘束して初めて個体として認識される。その為捕獲時に戦った敵とは基本的に別物になる。

・特殊な使い魔が居る場合がある。


 食事しなくても大丈夫なのか。それでも欲しがるとは……この骨は生前美食家か何かだったのだろうか。

 あと名前か……苦手なんだよな。不死者、死霊術、ネクロマンシー、ネクでいいか。


「お前の名前はネクな」


 骨、改めネクが頷く。それで良いらしい。ネクのステータスを確認する為に開く。


名前:ネク

性別:女

種族:スケルトンLV1

職業:ファイター

種族適正

聖属性弱化、闇属性無効化、痛覚無効


職スキル

熟練度最適化:スキル熟練度が上がり易い(LV10まで)

勇気:敵と対峙しても怖くない(限界有り)


スキル

剣術LV1、鎚術LV1、盾術LV1、軽業LV1


装備

武器:なし

盾 :なし

頭 :なし

胴 :なし

足 :なし

装飾:なし


「……え?お前、女だったの?」


 俺がそう聞くとネクは頷いた。小さいとは思っていたが女だったとは……といっても骨である以上性的な興奮はないだろう。

 興奮した人が居たらそれはどう考えても異常である。

 スキルを見ると4種類も持っていた。俺よりも多い。


 「とりあえず、お前の武器はこれな」


 今朝、装備を全て売ってしまった事を少し後悔しつつ、予備に残してあった銅のロングソードを渡す。

 ネクはそれを受け取り手で鞘の部分を持っている。

 仲間も増えたし、次はどうするか。


 何をすれば良いのか、攻略本かWIKIが欲しくなる。

 掲示板の方では情報をまとめたりスキル検証をしている様だが、まだそれ程情報は集まっていないらしい。

 1階層を突破できた人が居ないので、目新しい情報は無い。


 DPが200ポイント余っていたのを思い出す。

 何か珍しいものが無いか売買の家具リストを見ていく。

 中には調教用の鞭や媚薬といった性的なものから。テレビやオーティオ機器、ゲーム機の様な娯楽目的の家電製品まであった。

 こんな物を買わせて、ここに俺たちを呼んだ人は引き篭もらせようとしているのだろうか。

 嗜好品に必要なDPは高めだ。数万から数十万必要になっている。

 あくまで迷宮攻略を進めたご褒美みたいなものなのだろうか。買うとしても当分先になりそうだ。

 今度は雑貨のリストを見ていく。回復薬などはなく、ランプや食器のような小物が多い。

 そして下の方を見ていく。


「おっ?」


 思わず声が出てしまった。これは便利だ。


・転移の楔&転移の石セット 100ポイント

 転移の石を使う事で転移の楔を使った場所に一瞬で移動できる。

 楔は取り外し自由で石は消耗せず何度でも使える。プレイヤー1人様1セットまで

 楔の設置はプレイヤーだけが行える。


 便利な上に100ポイントである。

 攻略に必要なアイテムは安いのだろうか。

 ブラウン管の17型テレビが10万必要な事に比べると雲泥の差である。

 似たようなアイテムにはこんなものまであった。


・転移の羽 10ポイント

 瞬時に拠点へと帰ることが出来る。消耗品。


 1回10ポイントが安いのか高いのかは解からないが、一瞬で拠点に帰る事が出来るのであれば、帰りの事を気にせずに迷宮探索が出来るだろう。

 楔と石で迷宮内の途中から始めて、転移の羽で帰還という形が普通になりそうだ。

 楔と石を1セット、羽を10枚買っておく。

 羽は仲間に持たせることで俺が危険な状態だったり、迷宮探索中にはぐれた時に脱出を出来るかもしれない。

 その為多めに買っておく。

 

 俺はアイテムボックスを使えるが、仲間はどうなのだろうか。

 鞄とか必要になるのであれば、用意しなければならない。

 俺は疑問に思いながらも隣で直立不動で立っているネクに、緊急時に使えと言いながら転移の羽を3つ渡す。

 すると、空間が割れネクが持っていた羽をそこに放り込んだ。

 どうやら使い魔もアイテムボックスを使用出来るらしい。


「……まさか、共有じゃないよな?」


 少し焦りながら自分のアイテムボックス内を調べる。


・転移の羽X10


 「共有だったぁぁぁぁぁ」

 

 俺は頭を押さえながら叫ぶ。

 慌ててネクの方を見るとニヤニヤしている様に見えた。

 骨だから表情は動かないが。





「さ、さて、そろそろ迷宮探索に向かうか!!」


 ちょっと気恥ずかしくなりながら言い放つ。

 扉の方に向かうとネクは後ろを付いてくる。

 階段を降りながら、ネクに話しかける。


「俺たちは2人とも前衛だから、迷宮では後ろではなく横に来てくれ。後、敵への攻撃を仕掛ける合図は出すが、それ以外の戦闘は臨機応変に頼む」


 俺がそう言うとネクが頷く。骨なのに理解しているのだろうか。

 思ったより知能が高いのかも知れない。

 俺が指揮官の訓練をしてれば指示を出す事も出来ただろうが、生憎素人である。

 慣れてくればまた違うのだろうが、今は初心者だからどうしようもない。

 階段を降りきり、抜刀する。ネクもそれに続き剣を抜く。


「進むぞ」


 俺はそう言うと先頭を歩く。ネクが若干左後ろに付く。

 少し進むとスケルトンが1体立っていた。


「ネクの実力が見たい。まずは1人で戦ってみてくれ」


 ネクが頷き、走り出す。動きの遅い相手とは段違いの速さだ。

 下手したら俺よりも早い。

 走りながら距離を詰め、そのまま銅の剣で斬りかかる。

 袈裟斬りの後すぐさま返す刀で斬り上げる。

 仰け反った相手の骨を正面から蹴り転倒させる。

 銅の剣を逆手に持ち両手で倒れたスケルトンに突き刺す。


「え? 何これ凄い」


 流れるような動作だった。

 レベルや装備が弱いからか手数は多かったが、どう考えても骨の動きではない。

 生前は名のある剣士だったのだろうか。

 その割にはスキルレベルはやたら低かったが。


 使い魔補正とかあるのかも知れない。

 後で掲示板で先行している人たちに聞いてみようと思う。

 仲間が強い事に越した事はない。

 そのままネクと共に進む。

 俺は鉄製の剣になったことで大抵の敵は一撃だったし、複数の相手が来てもネクと分散すれば何無く狩れた。

 戦闘にかかる時間は大幅に短縮された。

 探索は順調に進み、俺たちは2階へと降りて行った。


「2階も大して見た目は変わらないな」


 俺はそう呟くと、横に居るネクが頷いて答える。

 確か、1階層は3階で区切られていると書いてあった気がする。

 俺とネクはそのまま通路を進んでいく。

 2階は複数の相手が前提なのか、2~3体の集団が多かった。

 代わり映えのしないスケルトンとコボルトを斬り殺しながら進む。

 既に俺には戦闘に対する恐怖心は消えてた。


 暫く進んでいると光の玉が見える。

 あれが掲示板に書かれていたウィスプという奴なのだろうか。

 ウィスプは西洋の文献などでは死者の魂と言われている。和風に言えば人魂だ。

 物理攻撃が効き難いと書いてあった気がする。

 飛んでいる高さは大体1~2m程度だ。剣の届かない位置ではない。

 目視出来る数は2体、1体ずつ受け持てば難しい相手ではないと判断し戦う事に決める。


「挑むぞ。1体は頼む」


 ネクに伝えゆっくりと近付く。

 やはり初めての相手は怖い。

 何を仕出かすのか解からない。


 徐々に近付いていくと前方から火を纏った矢が飛んで来る。

 かわせない程の速さではなかったので難なくかわす。魔法だろうか。


 時速40kmくらいの速さだった。正面から直線でくるのであればかわすのには問題はない。

 以前の俺では難しかったかも知れないが、今の軽業スキルを持っている俺が当たるような代物ではない。

 次の魔法が撃たれる前に距離を一気に詰める。

 どうやら詠唱中は動き回らずその場で浮遊しているようだ。


 こうなっては格好の的である。剣を振り下ろし真ん中を斬る。

 さすがに物理攻撃に耐性があるのか一撃では倒れないようだ。

 そのまま2度、3度と斬りつけると粒子になって消えた。

 もう1体の方に加勢しようとネクの方を見ると、丁度倒されるところだった。粒子に変わっていく玉を周囲に警戒しながらも横目で見る。

 装備もレベルも俺より低いはずなのに強いな、ネク。


 何せこっちが2回斬っている間に、装備が弱いのでそれ以上攻撃しなければならない相手を、同時間で倒しているのである。

 小心者の俺からして見れば、嫉妬を覚えるよりも心強いと思う気持ちが強いようだ。

 そう考えている内に宝箱が出現する。

 今まで宝箱の罠がなかった。その油断からだろうか、何も気にせずに箱を開ける。

 何気なく箱を開けた瞬間に石が飛んで来る。その石は俺の額を打った。


「いってぇぇぇぇぇ」


 兜なんてしていない。軽く額を切ったのだろうか。

 傷は小さいが血が多く出てくる。

 ネクはどうして良いのか解からずに隣でアワアワうろたえている。そんな感情があったか。

 こういう時は周りより自分の方が冷静になったりすることがある。とは言えズキズキ痛む。

 回復薬があった事を思い出し、アイテムボックスから取り出す。

 瓶に良く解からない液体が入っている。これを飲めば良いのだろうか。


 得体の知れない液体を飲むのには抵抗があったが、

 鑑定結果を信じ飲み干す。

 すると、瞬時に痛みが消え血が止まる。回復薬効果たけぇな。


 既に流れた血はどうしようもないらしく、それを自分の服の裾で拭う。

 タオルのようなモノでもあればいいのだが、生憎そんなものはない。

 そういえば、ここに来た時から着替えをしていない。

 顔は水差しで洗いトイレに流せば問題なかった。

 洗濯とかしないとその内臭いが酷くなりそうだ。

 もしかしたら既にやばいのかもしれない。


 ネクはこちらをチラチラみながらも周囲の警戒を止めない。優秀である。

 箱に入っていた戦利品を回収するとアイテムボックスへ放り込む。

 罠に関して考えなければならなそうだ。

 スキルに罠解除というモノがあったはずだ。

 それを取れば良いのだろう。さすがに罠があるかも知れない探索を続ける気にはなれない。

 箱を開けられないのでは稼ぎが殆どない。精々経験値くらいだ。

 無理やり進んでこの痛みを何度も味わいたいとは思わない。回復薬も残り4つしかないのだ。無駄には出来ないだろう。


「ネク、もう大丈夫だ。罠も出てきたから一旦戻ろう」


 俺の言葉にネクが頷く。

 俺の方を見上げながら小さな子が心配そうにしているのを見ると、頭でも撫でて安心させてやりたい気持ちがあるが、骨なのでそれは遠慮したい。

 階段まで戻ると、転移の楔を設置する。

 これで次にここに来た時はこの位置から探索を出来るのだろう。


 ただ、戻ってきた時は周囲に警戒をしなければならない。

 戻ってきた瞬間に奇襲をかけられたのでは準備も整っていないだろう。

 どこが安全か見極めて設置する必要がありそうである。

 階段付近で敵に遭遇した事はないので、階段の途中に設置しておけば安全かも知れない。


「ネク、羽を使うからこっちに来てくれ」


 俺が言うとネクが小走りで寄ってくる。

 その動作は大変可愛らしく……はない。だって骨だもの。

 転移の羽を使うと俺たちは拠点へと帰還した。




 すぐに戻るのに回復薬を使うのは勿体無いのではないか? と思うかもしれない。

 確かにもう戦闘もないし、時間が経てば血は止まる。

 多少の痛みに耐え続ければベッドで傷の回復が出来るだろう。

 だが、勘違いしないで欲しい。ベッドの治療は”瞬時に回復”ではなく”徐々に回復”なのだ。

 つまり、痛みが長く続くのである。

 ゲームであればベッドに寝ればすぐ翌日になるが、現実なら痛みを味わいながら無理やり眠らなければならない。

 ゲームと現実の大きな違いである。


「さて、鑑定するか。ネクは休んでいて良いぞ」


 俺がネクにそう言うとネクは首を横に振り、こちらへ寄ってくる。

 良く解からないが、近くに居たいのだろうか。

 アイテムボックスから戦利品を全て取り出す。

 1つ1つ出して鑑定した方が整頓が出来て良いのだろうが、気分的にどさーっと全部出したい。ただの我侭である。

 1つ1つ鑑定し、銅製の物は処分。鉄製の物と消耗品は全て保留しておく。

 それの結果が以下のリストである。


戦利品

鉄のロングソードX3

鉄のスピアX2

鉄のロッドX2

鉄のナイフX2

鉄のアクスX1

鉄のハンマーX2


鉄のカイトシールドX1

鉄のバックラーX2


鉄の鎧X3

鉄のグリーヴX2

鉄の兜X2


回復薬X10

毒薬X2

解毒薬X4


 毒薬がやっぱりあったよ……色による違いが一切解からない。

 鑑定をしていないと間違えて飲んでしまう恐れもありそうだ。

 毒といえば武器に塗ったり、相手に盛ったりして使う。

 他の人と遭遇はしないので盛ることはないだろうけど。

 とは言え、現在の状況ですぐに使う訳ではない。

 間違えて使わない様に部屋の片隅に置いておく。

 ひんやりする石の部屋なので、すぐに温度で腐敗する事もないだろう。


「ネク、剣とハンマーどっちがいい?」


 1本ずつ剣とハンマーを手に持ちネクに見せる。

 するとネクはハンマーの方を手に取った。

 剣よりも鎚の方が得意なようだ。

 カイトシールドは俺が使い、バックラーをネクに渡す。


 幸い防具は一式ずつあったのでそれを渡す。

 残りの装備はいつ使うか解からないので念の為部屋の片隅にストックしておく。

 増えてきたら一気に処分しようと思う。

 だが、俺は掃除が得意ではない。困ったときの使い魔頼りで良いかと考えておく。

 今回の探索で獲得できたDPは700程度だ。

 銅製の装備は数は出るが、大した金額にはならないらしい。楽に取れるし仕方がない。


 ネクの事を掲示板で聞いてみる為、掲示板のスレッド一覧を見る。そこに使い魔スレがあった。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆



【目指せ】使い魔スレ part2【ハーレム】


222 名前:ケモナー

コボルトハーレム素晴らしいです


223 名前:名無しさん

おい、ケモナー自重しろ


224 名前:名無しさん

あれって性別解かるものなのか?


225 名前:名無しさん

たしか、捕獲すると個体として存在するようになるんだっけか

捕まえてみないと解からないとか面倒な


226 名前:名無しさん

犬じゃなければすぐ解かりそうなんだけどな


227 名前:ケモナー

男はそのまま解放に決まっているだろ


228 名前:名無しさん

いや、女でも犬じゃ・・・なぁ・・・



☆ ☆ ☆ ☆ ☆



「へ、変態がおる……」


 そこには確かな変態が居た。さすがの俺でもどん引きである。

 あの犬を性的に見るのは難しいだろう。世界は広いな、と再認識する。

 過去ログを見ても突然強くなったという話はない。骨は囮にしか使えないという認識のようだ。

 質問する必要がありそうだ。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆



311 名前:名無しさん

すみません

質問いいですか?


312 名前:名無しさん

お?なんだい?


313 名前:名無しさん

スケルトンを使い魔にしたのですがとても強いんです

ログを拝見した所、スケルトンがそんな強いという話はないのですが

そんな事があるのでしょうか?


314 名前:名無しさん

HAHAHA、スケルトンが強い?

そんな馬鹿な


315 名前:ケモナー

もしかして、変異種じゃないか?

最初からスキルとか持っていなかったか?


316 名前:名無しさん

あ、剣術、鎚術、盾術、軽業を持っていました


317 名前:名無しさん

なにそれ羨ましい


318 名前:ケモナー

俺も20体テイムして1体そんなのが居た

今では頼れる相棒だ


319 名前:名無しさん

ありがとうございました

珍しい個体なんですね

大切にしたいと思います


320 名前:名無しさん

確率でレアかー

大変そうだな


321 名前:名無しさん

20体に1体とかそれだけでも5%か

そもそも大量にテイムして従属させるのも面倒だから

狙ってやるのはきつそうだな

使い魔にしないとステ見れないし



☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「なるほど、レアな個体か」


 後ろで直立不動しているネクを見ると、こっちを見ながらニヤリとした表情をした気がした。

 骨だから気のせいだろうけど。

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