表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/62

いじめやんといて 25

おつかれさ〜ん!!!!!


章吾く‥章吾。

今日はホンマにありがとう。


俺は、なんにもしてませんて。

けど明良兄ちゃんの話しにはびっくりしたなぁ。

そや、考えたら明良兄ちゃんが変わったん、ちょうど10年前からや。

それまでは、あそこらの中学、高校の不良の憧れやったもんなぁ。


そんなに悪かったん?


そらもう!!

ケンカもメチャクチャ強かったけど、ほんでも弱い者には優しかった。


章吾はどっちやったん?


俺は、ケンカさせてもらえんかった。


なんでなん?


謙一は明良兄ちゃんについて暴れて回っとったけど。

俺は、将来役者にならんとあかんから顔にキズがついたらあかんからって


そんな前から、役者になろ思ってたんや。


うん。

俺も、あの二人も親がおらんやろ。

園長が、ずっと親代わりやった。

三人各々、道は違うけどあの園の先輩として知らん者がおらんような男になろて、約束したんや。


ほんで、役者なんや。


そや、俺は役者。

明良兄ちゃんは、タコ焼きチェーンの代表。

謙一は、社長や言うてるけど正直これはわからん。


そんなん言うたら、可哀想やん。

謙ちゃんやったらなれるわ。


俺の役者も、最初は思いつきやってんけど、

やりだしたら、ホンマにおもろなってなぁ。

だって、舞台の上に立ったら客席の何百人がこんなちっちゃい人間に

俺の声に、手足に、注目するねんで。

ホンマ、止められんわ。


そうなんや。


うん。

絶対に、日本中の人が知らん人がおらんような役者になったんねん。


そんな偉い役者になったら、うちら章吾のそばにおられんなぁ。


なに言うてんねん、翔子さんも翔太もずっと側におってや。


うん………


あっ!!

そや、お礼言うのん忘れとった。


なんのお礼?


明良兄ちゃんの事許してもろて、ホンマにありがとう。


そやから、それは許すとか許さんとかそんな事やないねん。

そんでも、翔平が死んですぐのうちやったら、泣いて叫んどったかもわからん。

なんかの、誰かのせいにせんかったら辛すぎたからなぁ。


そうやろなぁ。


ほんでもな、悲しい事に年月が過ぎたら忘れてくるねん。

いつまでも、泣いとられん。

うちも、翔太も生きていかなあかん。

この10年、必死やったわ。

一昨年、お父ちゃんが倒れてからは、もっとな。

明良さんも、必死でうちらとはまた違う気持ち抱えてやってきたんやろなぁ、思ってな…


うん。明良兄ちゃん、最初の頃はほとんど寝てなかったもん。


あの、由香里さんって‥


ああ、明良兄ちゃんの彼女や。

前に謙一が言うとったやろ、明良兄ちゃんが唯一頭が上がらん人や。

なんで、結婚せえへんのやろ思てたけど。


もしかして?


多分な。


ほんなら、これで大丈夫やな。


そう思う。

明良兄ちゃん、ホンマに格好ええし、あの二人は俺らの憧れや。


章吾も、格好ええで。


えっ!ホンマに?


うん。

役者の話ししてるときの章吾、なんか目がキラキラして格好ええ。

危ない時に現れるヒーローみたいや。


普段は?


普段は、そやなぁ〜〜。

まあ、そこそこや。


なんや、それ。


ほんでもうちも、翔太もなんやこの頃笑う事が増えてきた。

章吾のおかげかなぁ〜、なんてな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ