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いじめやんといて 24

すいません翔子さん。

タクシーが着くまで、もうちょっとこいつの、明良の話してよろしいか?


どうぞ、うちも聞きたいから。


園長!


わかってる。

でも、このままではまだお前の気持ちは終わらんやろ。


そやけど……


翔子さん、あの後こいつな、医者が止めるのも聞かんと事故の現場にな‥

崖の上から下覗いて、人目も気にせんと声上げて泣いてましたわ。


ゼファーが、あの人のゼファーがまだそこにあったんや。


それから、探したなぁ。

ゼファーの人を……明良


うん。たまに六甲山で会うだけやし。

カンコーヒー飲みながら、いろんな話ししたけど

どこの誰かも知らんかった。

新聞の小さな記事には詳しい住所書いてないし。

警察もなんも教えてくれへん。


やっと探しあてたんは、ひと月後やったなぁ。


ほんでも、家まで行ったら引っ越したあと……


ごめんなぁ、明良さん。

苦労させて。


翔子さん、当たり前やん。

名前もなんも知らん俺を、助けてくれてんで。

そやから、俺はあの人に恥ずかしない男になろ思て。


頑張ったなぁ、明良。


俺も、俺も、いつか誰かのために……


あかん!!

死んだらあかんで。

死んだらなんにも残らへん。

悲しみも、楽しみもなんにも残らんねん。


翔子さん!?


明良さん。あかんで。

死んだらあかん。絶対あかん。


わかってます。


こいつが、商売始めたいって、それも粉もんの。

血は争えんと思た。

こいつの父親も、タコ焼きとお好み焼の屋台が好きやった。


園長、そんな事一言も…

もしかしたら、俺の店にややこしい奴らが来んかったんも。


まあ、ええやないか。

済んだことや。


タクシー来ました。


ほな、翔子ちゃんは章吾くんに。

明菜は謙ちゃんに送ってもろてな。

明良さんは、すいません園長先生と。


ママらは?


私らは、近いから大丈夫。

な、歩いて帰ろな。


「「はい!!」」


今日はホンマにみんな、お疲れさん。

ありがとう。



最後に、翔子さん。

こいつの、明良の事許してやってもらえますか?


許すとか、そんな事…

うち、明良さんに助けてもろただけで、なんもされてません。

明良さん、ホンマにありがとう。


良かったなぁ、明良。

長いこと待たしたけど、これで由香里ちゃんと一緒になれるなぁ。


園長…………


お前の考えくらいお見通しや。


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