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いじめやんといて 20

加津夫呼んだれや。


はあ?加津夫!?


アホ!組長や。


そうや、加津夫おるんやろ。


シジイ、お前が組長に何の用事やねん。


ええから、ゴチャゴチャ言わんと呼ばんかい!



なんや、人の名前気安うに。


「「「組長!!」」」


久しぶりやな加津夫。

元気そうやんけ。


んん?

あっ!!!

こらアニキお久しぶりです。


どや、ヒヨコのおんたとめんたの見分けつくようになったか?


アニキ、えらい古い話しを……


加津夫、今日は1つ相談があって来たんやけどなぁ。

どや、なんも言わんと聞いてくれるか。


そら、アニキの相談やったら‥‥


そうか、おおきに。

ほな、その奥におる女の人こいつらに返したって。

ほんで、そのカバンも中身ごとな。


はい、と言いたいとこですけどなぁ……

もう何十年も前に引退したアニキに、わしらのシノギに口出されてもなあ


あかんか?


あきまへんなぁ。


ほな、しゃあないなぁ。

告げ口みたいなまね、嫌いやねんけど…


告げ口?なんですのん。


いや、な。

わしももう、引退して長いけどしょうもない話しだけは聞こえてきよる。

たとえば、K組が最近オヤジの大嫌いなシノギに手えだしとるとかな。


な、なんでそれを!


まあ、オヤジに意見してもらう事にするわ。


まっ、待てや!


はあ!?


いや、アニキ、ちょっと待ってえや。


どないすんねん?


おいお前ら、あの女連れてこい。


おやっさん!

ええんですか?


ええから、連れてこい。

いつもみたいにな。


あっ、はい。

いつもみたいにでんな。


こら、加津夫!

なんやその目配せは。

どうせおかしな事考えとんやろ。


はあ?

何の事で?


窓から外見てみんかい。


うわっ!

なんやあいつら!


どないしたんや?


なんや組の前に、若い奴らが集まってきよりますねん。


はあ?なんやて。


この明良にはなあ、ぎょうさんの若いもんがついてるねん。

それもお前らみたいに、銭金のつながりやない。

ホンマにこいつに惚れて集まったもんばっかりな。

明良のためやったら、我が身投げ出す奴ばっかりや。

お前らあんだけの人数相手にするつもりか?

はよせな100人超えるで。


く、くそっ…


そのうち警察もきよるやろなぁ。

なんせ、あんだけの人数や。


おい、はよ女連れてこい!


はっ、はい。


アニキ、今日のとこはわしの負けみたいや。


今日だけやないで。

俺に、大嫌いな告げ口させんようにあんじょう頼むわ。


くっ!!


あっ、そのカバンもな。

はよ返したってや。



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