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37話 世界設定エラー

トガリが反魔法陣に

足を踏み入れる。


その直後、紫のまばゆい光が地面から現れ

トガリの概念武装を封じてしまう。


「魔王か…」


トガリはもはや抵抗しようという気さえ

起きなかった。


荒い息をたてながら

その場に仰向けに倒れ込む。



「降参だよ!!!!!

オレの負けだぁ!!!!!!!」


トガリの敗北宣言を聞き

魔王とザムザが姿を現す。


トガリの能力に対する

絶対的な自信が打ち砕かれた

瞬間だった。



「なんなんだよ、お前ら……

お前らも転生者なのか…?」


「………」


二人は答えない。


様子を伺っているようだ。



「いや、それ以外絶対にありえない!!!

ザムザも魔王もオレ様以上に強い筈ねぇんだ

この世界はオレ様が作ったんだからなぁ!!!!」



「なんだって!!!!」


二人の目は驚愕に見開かれていた。


オレはトガリの言葉に困惑した。


この世界を作ったという意味が

分からなかったからだ。


しかし、トガリの様子から

オレはトガリがこの世界の真実を

知っている事を感じ取った。


話してみる価値はある。

そう思った。


「その通りだ。

オレは転生者、死ぬ前は自衛官をやっていた。」


意図を察してか魔王も

同じ様に自己紹介をした。


「ハハハハハハハハ

そうか……自衛官か…

通りで強い筈だ。

戦闘のプロには敵わないや…」


「ごめんなさい。

自衛官は漫画やアニメではやられ役だ。

あなた方を見くびってたかもしれない」


トガリの空気を読まない言動に

多少イラっとしながらも話を続ける。


「あんた、この世界を作ったって

いったな?

あれは、どういう意味だ?」


「うん、話すよ」


そこでオレ達はトガリから

生い立ちからフレイヤの出会い

そしてこの世界に転生した経緯を聞かされる。



「そんな事が………」


ドクトリン。


つまり、神々が作る戦闘教義や基本方針。

それを作る実験としてオレ達はここに送られたという事だ。


道理で魔王や国王に転生するはずだ。

国を管理できる立場にないと戦闘教義なんて作れないからな


冗談じゃない!!!!!


なんで死んでからもそんな所に

送られなきゃいけないんだ!!!!!!


その話を聞いて先輩も苦悶の表情を浮かべていた。


「ごめんなさい…

けどね、こんな世界でもボクは希望を持って作ったんだ」


「どんなシステムを前にしても

勇者は希望を持って前に進んでいく

読んだ人を勇気づける。

そんな風に……」



「あなた達にとってこんな

残酷な世界にしようと思って

作った訳じゃないんだよ!!!!」


トガリは涙を流す。


オレはその姿に同情を禁じ得なかった。


ずっと黙っていた魔王がスッとトガリ前に

現れ剣を抜きその首筋に当てる。


「なるほど、確かにお前はこの世界を作ったかもしれん」


「だが、私は今この世界を生きている。

私の兵を相手に随分暴れてくれたようだが

そのケジメはどうつけるつもりだ?」


異常な殺気にその場の空気が

凍り付いた


その姿は

――神に、責任を問う人間

そのものだった。




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