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12話 血塗られた婚礼計画

「おーい、そっちの警備体制を

急いでくれ!」


ある種の緊迫感と


祭りの華やかな雰囲気で

王都は思い思いの喧騒に

彩られている。


牢から出した人々は

よく働いてくれている。


この結婚式にも

随分と協力してくれた。


みれば民衆も明るい笑顔の

人々が多い。


今日オレは王家の正式衣装に

身を包んでおり、


そして


横には花嫁衣装に

身を包むユリシアがいた。


「ふっ、どうだ?

ワタシの花嫁衣装は?」


「あ、ああ、綺麗だ」


本当にそう思う。


オレは少し頬を赤らめる。


それはユリシアも同じようだ。


なんだよ、ちょっといい雰囲気

じゃねぇか…



「さて、始まるぞ

血塗られた結婚式が」


「ワタシ達の門出に

ふさわしいではないか!!!」


「ああ、そうだな…」


本来であれば多くの人間が

幸せの絶頂であるはずの

結婚式ですら


反乱分子をおびき寄せる

餌に使うとは


全くどうかしているなと

心底思う。


『ふふふふふ♡』


『前代未聞だよねぇ

本当にいいのかなぁ?』


王宮の鐘の音が

王都中に響き渡る。


そこに不安の音は

この上なく荘厳で

祝福に満ちている。


結婚式の開始の合図だ。


一本道を歩き

王宮へと向かい

愛を誓う。


たったそれだけの事だ。


オレとユリシアは

民衆の歓声に

答えながら


街を歩いていく。


ーーーーズシンと


王都の一角で爆発が

起きた。


もうすっかり嗅ぎ慣れて

しまった火薬の匂いが

する。


「気にするな手は打ってある」


「我々が今すべき事は

前に進むことだけだ」


「ああ」


「それにな、

みてみろ」


みれば「王様を守れ」と

民衆たちが

オレ達を守ってくれていた。


「なんだ、お前ら!!!

俺達の国王の門出に

物騒な事やってんじゃねよ」


「この王様は俺達を守る為に

身体を張ってくれたんだ!!!

それが分からねぇほど

俺達はばかじゃねえ!!!」


「いってくれ王様!!!!

私たちの愛する

ザムザ国王陛下!!!」


反乱軍はところどころに

出ているようだが


民衆によって袋叩きにあったり

憲兵隊に連絡を取ったりして

連携を取っている。


民衆と憲兵隊が

手を取り合っていた。



何も言われなくても

伝わってくる。



民衆、皆がオレ達の

結婚を祝福してくれているのだ。



「いくつか、策を用意していたが

無用の策だったようだ。」


「貴様のやってきた行為そのものが、今

身を結んだのだ。」


「ワタシだけではこうはいくまい。

……大したものだ」


「さすがはワタシの選んだ

旦那様だな!!!」



オレは堪えきれず

涙がでてくる。


オレはずっと戦い続けても

この思いは民衆に

届かないと心の中で思っていた。



日本がそうだったから。



仕方がない理想があったとしても

それはオレの独りよがりだから…



皆の意思を一つにして

戦っていく。

そんなものは幻想だと思っていた。


現実はずっと

足の引っ張り合いばかりで

どこかで人間そのものに失望してた。



今の民衆を見ていて思う。



できるかもしれない。



この国であれば

もしかしたら

皆で手を取り合う事が



オレは今、光輝く

希望の中を歩いている。



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