3/3
星の砂の神殿ー魔法使いと人間の価値観の違い
第一話、第二話、どうでしたでしょうか?
今回も楽しんでいただければ嬉しいです♪
それから私は人間について調べてみようと思った
だが まずはこの場所について調べなければならない。
人間のことを調べるのは、その後だ。
この場所が危険なのだとしたら、なおさら。
自分が安心できない場所で、研究は出来ない。
不安を抱えたまま、怯えながら何かを調べるのは楽しくない。
そう思い、洞窟へ戻ろうとした時だった。
村で、水を運んでいた人間が一人いた。
洞窟の話をした、あの村人のだ。
彼は重そうに水を運んでいたが 何度も休みながら歩いていた。
声をかけると、驚いた顔をした。
だが、敵意はなかった。
「洞窟の中なら、休める」
そう伝えると、彼は一瞬ためらったが、
やがて、小さくうなずいた。
音は届かない、誰にも気づかれない。
だが、それは危険ではない。
少なくとも 私にとっては。
神殿の中で、彼は落ちてくる星の砂を見て、あまりの美しさに息を呑んだ。
怖がっている様子はなかった。
むしろ、安心しているように見えた。
――やはり
この場所は安全なのだ。
少し休めば、村へ戻すつもりだった。
それだけのことだった。
しかし翌朝、洞窟の入り口は静かだった。
第三話最後まで読んでいただきありがとうございました!




