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第八章¦変わりたい気持ち

今日から冬休みだ。 初雪が降り始め、外は冬が始まる雰囲気を醸し出している。

1日が終わり、私たちは放課後に冬休みの予定を話し合っている。

「冬休みどこか5人で遊びに行く?」と私がみんなに聞いた。

「んー、どうしようか」と亜美が考え込んだ。

「皆は行きたいところとかある?」と菜月も聞いた。

「私、冬休み塾で予定埋まってて行けないんだよね…」と帆夏が答えた。

「そっかあ…残念。羽音は?」と菜月が聞くと

「私も予定があって…、おばあちゃんの家に泊まりに行くんだ」

「まじかあ、じゃあ5人では遊べないね」と亜美がいい、なつきと私は相槌を打っていた。

「考え直すかあ」

「そうだね」

と、5人の話し合いは終わった。

それから私たちは分かれてそれぞれのお家に帰っていった。


──家での雨涙の様子──


「私、変わりたいな」


いつからか、私はそう思うようになっていた。そして、ついに変わる決意をした。

変わる方法を知るために、私はスマートフォンで検索しようとした。

すると、リビングからお母さんに呼ばれた。

「雨涙ー?ご飯出来たわよー」

ご飯ができたので、雨涙はスマホの電源を落とし、部屋に置いて、リビングに向かった。

「お母さん、私、変わりたい」

リビングに着いた途端、雨涙が突然そんなことを言い出したので、お母さんは当然驚いた。

「どうしたの急に、そんなこと言い出して」

「あのね、私、実はクラスで浮いてるんだ」

「…え?」お母さんは「そんなことで?」とでも言いたげな様子で雨涙のことを見つめていた。

沈黙が3分くらい続き、「ほら、ご飯冷めるわよ、早く食べなさい」とお母さんが雨涙に告げた。

私は「はあい」と言って、黙々とご飯を食べ進めた。


──次の日──


今日から冬休みなので私は学校に行く日のいつもより遅めに起床した。

「なるほどね…」私は昨日調べようとしていたことを、検索している。

画面には「#変われる方法」の検索結果が並んでいた。

1.瞑想(めいそう)

2.ダイエット

3.○○………と、色々な方法が書かれている。

「よし」と決意した私は、その日から生活習慣を変えはじめた。

──冬休み明け──

冬休みが終わり、今日は始業式だ。

新しい学期が始まる独特の緊張感が、心を占めていた。玄関の鏡に映る自分を見つめる。派手さはないが、清潔感のあるきちんと整えられた身だしなみ。冬休みに入る前とは違う、少しだけ自信を持った表情がそこにあった。


「行ってきます!」


いつもより少しだけ大きな声で告げて、家を出た。


学校までの道すがら、見慣れた景色の中にも変化を感じる。凍てついた空気は頬を刺すが、心はなぜか軽やかだった。「変わりたい」と決意してから、彼女はいくつかの習慣を続けた。朝は少し早く起きて瞑想をし、食事に気を配り、寝る時間を一定にした。劇的に何かが変わったわけではないけれど、自分自身と向き合った時間は、確実に雨涙の内側を変えていた。


教室に入ると、冬休み中の思い出話で盛り上がるクラスメイトたちの賑やかな声が耳に飛び込んできた。以前なら、その輪に入れない自分に孤独を感じていたかもしれない。しかし今日は、不思議と落ち着いていた。


自分の席に着き、静かに始業式が始まるのを待っていると、不意に後ろの席の菜月が話しかけてきた。


「雨涙、髪切った?なんか雰囲気変わったね」


菜月の言葉に、私は少し驚いた。「切ってないよ」と答えながらも、内心では胸が高鳴った。


「そう?なんか、すっきりした感じしてるよ、いいね!」


その一言が、私にとっては何よりも嬉しい言葉だった。外見は変わっていなくても、内面の変化は伝わるものなのかもしれない。


始業式が終わり、教室に戻る途中、私はふと自分のスマートフォンを思い出した。冬休みの間、「#変われる方法」と検索した画面は、もう開いていない。今の雨涙に必要なのは、画面の中の方法論ではなく、日々の小さな積み重ねが大事だと知っていたからだ。


「よし」


私はもう一度、小さく呟いた。冬休みは終わったけれど、自分が変わっていく物語は、今日からが本番だ。雪が解け、春が来る頃には、きっともっと違う自分になれている。そんな予感を胸に、新しい学期の始まりを、静かに迎えた。


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