20話【最終話】 ニューステージ!これからの未来!
誰かが叫びながら走ってくる。
「――っ。」
レシアはその声を聞いて固まっていた。
「はあ、はあ、持ってて良かったよ。この世界の鍵」
彼女の手には虹色の鍵があった。
私の本みたいに、この世界を開く鍵なのかな?
ニゲラをみると、ずっと固まっている。
「ね、ニゲラ。あの人だれ?」
「虹の……エクスプレーヤー……」
「えっ」
彼女は大人の人だった。彼女はレシアの手を握りしめる。
「レシア! ツイちゃんのアピールをみて、あなたの事を思い出したの。あの時からずっと悲しくてレシアもニゲラの事も忘れてた」
「「……」」
2人は思い出したかのように下をむいた。
でも、彼女は2人を笑いながら抱きしめた。
「でもね、あなた達からもらったものは消えていないって今気づいたの。今ね、先生をやっていてね。この世界でやった事をたくさんの人に伝えているの。」
「えっ……!」
「失敗してもいい!前を向こうって!レシアに言われた事を教えているの。」
「……」
レシアとイバは自然に涙があふれていた。
すごく彼女はかがやいた笑顔を見せている。
「ね、ツイちゃん!」
「え?」
「私だよ。ほら、体育の先生!」
そういうと、髪の毛を結んでいた。
「ええー!!」
本当だ。体育の先生だ!
たしかに、私が失敗した時レシアみたいな事を言っていたけど。
まさか、体育の先生が虹のエクスプレーヤーだったなんて。
「あなた達がくれたものは、まだ消えてないわ。ずっと言えなくてごめんね」
「あなたが笑顔ならそれでいいわ。」
レシアは涙をぬぐいながら笑っていた。
「ったく、こっちはどんな想いで……」
「こら、ニゲラ。別にいいじゃない、無駄にならずに彼女の心にある輝きになっているんだから。あなた言ってたわよね。無駄になったって」
そう言うと、ニゲラは落ち込んでいた。
「無駄じゃないわ!あなたの曲ずっと覚えているわ。」
「……。もういいって。わかったから。」
少し照れながらニゲラは私の後ろに隠れていた。
「じゃあ私は帰るわ。素晴らしかったわツイちゃん。私の跡を継ぐとかじゃなくて……越えてね! また来るわ!」
「はい!頑張ります!」
「……そうね。この世界は大切よ。続けていこうかしら。」
「うん!!」
レシアに伝わって、虹のエクスプローラーにも届いたんだ。
上手くいって良かったし、すごく楽しかった!!
これから私の物語は、エクスプローラーとしての道はどんどん大きくなっていく予感がする!
背中を押してくれたこの世界と、レシアやニゲラ、妖精達! そして、夢を持つみんな!
わたしの未来は希望ばっかりだ!!




