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女は美し、私は笑い  作者: 直野
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運命

運命なんてのは誰かの作り物だ

『選択』


右に曲がると安定があって

左に曲がると成功があって

まえに進むと幸せがあるから

僕は後ろに下がった


高校にいくと友達があって

大学にいくと勉強があって

社会に出ると恋人があるから

僕はその場に座り込んだ


右手には幸福な死があって

左手には不幸な死があって

両手にはどちらもあるから

僕は静かに目を閉じた




『行どう』


彼女と出会ったのは、誰かが彼女に教えたから

彼女と喋ったのは、君が本を落としたから

彼女とハグをしたのは、君の友達が僕にぶつかってきたから

彼女と付き合ったのは、クラスメイトが変な噂を流すから

彼女と別れたのは、僕が君を愛していないから




『こう動』


彼と出会ったのは、私が君に会いたかったら

彼と喋ったのは、君の優しさに惚れたから

彼とハグをしたのは、君の体が暖かそうだったから

彼と付き合ったのは、君の特別になりたかったから

彼と別れたのは、君が本心で話していたから




『好き嫌い』


僕に酷いことを言う君が好きだ

だってそれは本心だから

僕に優しいことを言う君が大嫌いだ

だってそれは偽言だから


誰かに酷いことを言う君が嫌いだ

だってそれは偽言だから

誰かに優しいことを言う君が大好きだ

だってそれは本心だから




偽物か本物かなんて誰にもわからないけど

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