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女は美し、私は笑い  作者: 直野
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花言葉

私が贈るはドクニンジン

『花よ』


吸い込んだのは汚れた空気

香ったのは薔薇の匂い

抱いたのは汚れた女

感じたのはランの艶

魅せられたのは汚れた感情

渡されたのは君とナデシコ




『感触』


君に触れた

初めての感触だった 

脂肪が柔らかかった

筋肉が硬かった

君の反応が可愛かった


君に触れた

慣れた感触だった

脂肪が柔らかくて弾力が欲しかった

筋肉が硬くて邪魔だった

君の反応に疲れていた




『騒音』


スピーカーから聞こえる芸能人の声も

しょうもないことで喧嘩する家族の声も

私に言わせれば雑音だ


黒い文字列の中にいる君の声よりも

目の前で何かを伝えている君の声のほうが

私に言わせれば喧囂だ


芸能人の声も 専門家の声も 教師の声も 母親の声も 同級生の声も 父親の声も 君の声も

私に言わせれば  

雑音だ  喧囂だ  騒音だ





ヘッドホンをつける。聴こえてくるのは私の悲鳴。

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