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女は美し、私は笑い  作者: 直野
20/38

見えない

見てしまったときの絶望感

『後ろ姿』


後ろ姿でいる女の顔は最高に可愛い


後ろ姿でいる女の仕草にはうっとりする


後ろ姿でいる女の脚は腰は腹は胸は手はパリコレに出ているモデルのようだ


後ろ姿でいる女の性格は時に優しく時に厳しく時に何もない


後ろ姿でいる女の全ては自分のものになる




『産む』


蝿が卵を産んだお皿を「べちゃべちゃ」と音を立て卵を舐めとる

そのまま舌のうえで転がして卵から孵るまで3日ほど待つ

その間は食べ物はもちろん水を飲んでもいけない

3日間は自分の舌に着いた卵を虫眼鏡で家族に見てもらったり記念に写真を撮ったりする

そして孵化する直前に吞み込んでやる

飛べない蝿は脚を動かすからくすぐったくてしかたないし

飛べる蝿は「ぶぅぅぅんぶぅううん」お腹のなかで音を響かせる

僕は準備しておいた『コバエがホイホイ』を袋から取り出して一気に飲み込む

十秒二十秒と待つ

すると胃がはち切れそうになるくすぐりは無くなり蝿の大演奏の音も小さくなった

それでも演奏を続ける蝿がいるから

口の中喉めがけてアースジェットを噴射する

「あぁぁっぁぁあああぁぁ……ぁ…」

喉が焼けるような痛みと最後の独唱が聞えなくなっていく蝿とのシンクロに興奮し

山形になっているズボンに手を添えた




『恥じらい』


女の恥ずかしい姿に興奮を覚える

以前女友達に「どうして用を足しているところを好きな人がいるの?」って聞かれた

きっと彼女にはわからないのだろう

女が恥ずかしがっているときのあの高揚感を感じることはないのだろう

私は別に女の小便や大便が好きなわけではない

あんな汚いものを好きだなんてやつはそうとう狂っている

女が 好きな女が 普段は見ることができない一面が 誰にも見せない場面が 

私は大好きだ





見なければよかった

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